今回は、デアラアンコール4巻です。
かなり短編集の頻度が上がってきましたが、4巻は1期のBD特典小説が多数という事で、時系列は古めの話が多かったです。個人的には、最後の2本が面白かったと思います。
感想
〜十香ワーキング〜
十香が亜衣麻衣美衣の紹介によってラ・ピュセルでバイトする話。
バイトして稼いだお給金を士道に使おうとする健気さが良いものの、髪留めをチョイスしてしまう辺り、まだ人間界に慣れ切っていない証左か。
それでも、士道を陥れようとする客に対して憤然と立ち向かう姿は、良きヒロインでした。この話も勘違いのテイストが入ってますね(十香がいかがわしい所で働いているのでは、と士道が邪推する)。
〜四糸乃ハイスクール〜
四糸乃が潜入工作をする話。
と難しく考える事なく、サブタイや状況から士道に弁当を届けに来たんだろうな〜と容易に想像出来てしまったので、そこまでインパクトはなかったです。
七罪がまだいないので、そのままの容姿で高校の制服を着たという事実だけ見れば、そういう需要は満たしていたのかなと。
〜折紙ノーマライズ〜
士道が殿町との会話で好きなタイプは普通な子と答えた事で、普通であろうとする折紙の話。
頭が良過ぎないようにとか、亜衣麻衣美衣の会話に混ざってみたり、可愛いもの好きであるべきと十香を可愛がったりと、普通じゃない折紙が見られました。こう見えて普段は優等生のポジションにいるんだよなぁ笑。
普通であろうとする事が既に普通ではないという格言がありますからね…。いつも通りの頭のネジが外れた折紙さんが1番です。
〜狂三キャット〜
狂三が猫探しする少女に協力する話。
例の猫カフェの再来かと思いきや、普通に狂三が善人だったという。いや、猫撫で声のシーンもありましたけど笑。
探す系は分身体を使える狂三は便利。この辺りの話から、狂三の本体とわたくし達との上下関係が無くなっていったらしいのは笑える。
十香が野性の勘?で猫を見つけ出してしまい、狂三にとっては妨害されまくりでしたが、結局、狂三は猫の傷を治した上で飼い主に届けた模様。良い人。
〜真那ミッション〜
DEM時代の真那が銀行強盗に巻き込まれる話。
冒頭では、アデプタス・ナンバーの3人であるエレン、真那、ジェシカの絡みがあって良かったです。特にジェシカはもう出てこないんで…。
新たに引き入れたDEMの魔術師が起こした犯行をDEMの魔術師が解決するというマッチポンプ。普通に魔術師不足なんかねぇ。ただ、真那の攻撃で被害が大きくなって、逆に罰金とは可哀想。
〜琴里ミステリー〜
ある意味ミステリーサークルなの面白い。それと、ラタトスクのメンバーが各々個性が強いので、もっとやり取りを見たさがありました。
何だかんだで誰からも恨みを買ってる神奈月も良い味出してました。勿論、神奈月は生きていて、琴里の執務室に監視カメラを仕掛けようとして転倒したという顛末でした笑。
〜十香リバース〜
十香の反転体が起こしたあれこれを十香だと思って、庇ってしまう精霊達の話。
何故に十香がこの状況になったかは不明でしたが、反転してしまうと十香の記憶や意思が全くの別物になってしまうのは厄介ですね。
しかも、古風で世間知らずなので無銭飲食や器物損壊をしても、そのまま立ち去ってしまうと。美九なんかは十香と思って抱きついて通報されてるの草w
当事者はモヤモヤだろうけど、読者だけは腑に落ちる話でした。でも正直、十香リバースは十香が嘔吐する話だと思ったよね笑。裏十香とか黒十香とかの呼び名になっていくのかなぁ。
今回のbest words
ま、まさか貴様……にくきゅうの肉球を肉球(ミートボール)にして食べるつもりだな! (p.157 十香)
あとがき
口絵の掌編の中で、国家妹法は中々面白かったです笑。"じつまい""ぎまい"と書かれたスク水イラストも衝撃ではあるのですが。
デアラのオリジナル映画は未視聴だな…。