心和のラノベ感想

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刀語 第十一話毒刀・鍍

刀語 第十一話毒刀・鍍 2007.11

 

今回は、刀語11巻です。

最初に言っておきますが、まにわに壊滅しました。何なら里の面々も全滅したっぽいので、これは…。そして、四季崎の思念も登場し次回に向けて少しずつ謎が明らかになってきました!

あらすじ

七花ととがめが目撃したのは、刀傷に倒れる真庭人鳥だった。人鳥を介抱する内に、鳳凰と右衛門左右衛門の戦闘中、毒刀・鍍を手にした鳳凰が豹変し、人鳥さえも斬り新・真庭の里である伊賀に向かった事が判明する。

とがめ達が伊賀に着くと、そこは死臭漂う地となっていた。鳳凰は四季崎記紀に乗っ取られ、里の者達を試し切りしたという。一方、人鳥の元には右衛門左右衛門が迫っていた。

感想

真庭鳳凰の秘密がそこそこ明かされて、右衛門左右衛門との因縁も忍として以外もあったんだなと。というのも、鳳凰のあの落ち着きぶりは元々、右衛門左右衛門の顔を奪い取って得たものらしく。断罪円もその産物。しかし、右衛門左右衛門の生死の件は謎のまま。

そして、今回鳳凰は終始四季崎の人格のままでしたが、そうなると元の鳳凰が分からず仕舞いとなり少し残念でした。まぁ、命結びでどれが元々の鳳凰か判断つかない部分がありますし、宛ら鍍金が剥がれるというのが正しいのかも。

毒刀については、そのもの四季崎の毒を浴びるということですが、鳳凰が川獺の腕で触ったことが、憑依の直截の原因らしい。普通の人が鞘を抜いたらどうなるのかという話でもありますが。

四季崎と七花の戦いは割とあっさり七花八裂(改)で決着。重要なのは、四季崎が歴史を改変する為に占い師としての未来視で、未来の技術を盛り込んだ変体刀を作ったという所。何故改変する必要があったのかは謎ですが、これで日和号とかの技術は説明がつく。

歴史を変えまいとして動いたのがとがめの父であり、虚刀流がどういう意味を持つのか、次回の楽しみです。

人鳥の能力ですが、これは単純にめっちゃラッキーボーイなのと、柔球術の跳ね返りはユニークでした。ただ、右衛門左右衛門の炎刀の跳弾によって敗北。普通に撃っても運で当たらなくても、跳弾ならという理論。せっかくとがめが生かしたんですけど…。

否定姫は未来から来たのではとか思ってたんですが、どうやらそうでも無さそう。どっちかと言うと、占い師だった四季崎記紀の末裔として、否定姫もある程度未来が覗けているという感じっぽい?

それから、とがめと七花が旅の終わりの後の話をしているのも印象的でした。結構とがめがデレてる感じがあるので可愛い。とがめも成長というか変化してるんですよねー。

今回のbest words

腹心は歩くとき、あるじと手を繋ぐものだ (p.111 とがめ)

あとがき

容赦姫とは?とがめは生きているのか??

筆者あとがきは、人の死について。人は誰かの影響を受けるし、逆に意図せずとも周りに影響を与えていると。周りの環境も馬鹿にならない。