心和のラノベ感想

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マグダラで眠れⅣ 感想

マグダラで眠れⅣ


今回は、マグダラで眠れ4巻です。

戦の最前線であるカザンの地に潜り込めたもののピンチに陥る…という展開でした。この作品って、自分の目的の為に周りを顧みないクースラが、フェネシスという愛でる存在と出会い、孤高以外の選択肢を知っていく話なのかなーと思いました。

あらすじ

ラトリア女王の改宗によって、異教の地ではなくなり騎士団の攻め入る理由を失ったものの、隊列はそのままカザンを訪れる。早急に未開拓の知識や知恵を得る為に蔵書等に当たるクースラ達だったが、そこでイリーネが文字を読めない事が判明する。

4人で過ごす工房はクースラにとっては、思いの外悪くないものであった。しかし、カザンの町が敵兵に囲まれている事を知る。補給や増援が望めない上に、反旗を翻した領主たちによって退路を絶たれたことで、クースラは敢えてフェネシスを町に残して逃げようとするが…。

感想

順風満帆な時こそ足元を掬われないようにしないといけないんだなと思いました。飛ぶ鳥を落とす勢いのクラジウス騎士団でしたが、勿論その分敵も多く作っている訳で。

今回の錬金術テーマは、瀝青でした。タールに似たようなものの、南でしか獲れないもので、水を弾く為に使ったり、今回のように火炎放射器に利用出来たりと用途は広そうです。

にしても、竜に纏わる地だからといって、竜型の武器が出てくるとは。それに、まさかの次回に続くって感じで終わったのもびっくりでした。フェネシスの同類は見つからなさそうかな…?

イリーネも結構可愛いかったです。実は文字が読めなくて、前回のフェネシスみたいになるという。逆にフェネシスは修道女と言うのもあって文字には強いらしい。イリーネもクースラを好きなんかな?と思えるシーンもありましたが、責任取ってよ!ってスタンスの可能性もあるかも。

今回のbest words

俺は眠らない錬金術師だからな (p.293 クースラ)

あとがき

クースラとフェネシスのやり取りが段々と張り合いのあるものになってきた気がしますね。

クースラの声をイケボで脳内再生すると、今作って女性向けの作品なのかもな〜とちょっと思いました笑。