心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

悪魔のミカタ⑫ It/ストラグル 感想

悪魔のミカタ⑫ It/ストラグル


今回は、悪魔のミカタ12巻です。

最終巻かと前回あとがきで書かれていたものの、12巻では終わらず最終回は次回にお預け。コウの出番もなし。struggleは努力、奮闘、もがくといった意味ですが、まさに人間vs吸血鬼のサバイバルといった様相。

あらすじ

人狼が町を囲繞し、逃げ場を失う人間サイド。雨が降るのを待つ海藤、人間への執着から抗い続ける昇を始め水彩など『ブルー』の面々。一方で、サクラの友人の鴨音木エレナは血筋故に『ザ・ワン』化へのタイムリミットが迫る。

感想

表紙は水彩だったんですが、ここまでのキャラになるとは。体を張って吸血鬼と取引を結ぶと。まぁ、密告したのが新堂だったというのもまた憎めなさがありました。

でも、個人的には三鷹昇がここ2巻の主人公に見えたかなー。小学生ながらにしてリーダー論が分かってるし、武器を持たないことを周囲に認めさせる意思力には感服しました。それに、サキとのカニチャーハンの件も好きですし。

序文で、人間と吸血鬼のサバイバルと称したものの、実際には吸血鬼側は全然人間を襲ってなくて、寧ろとち狂った人間の方が危なっかしく、そういったものから助けてくれるポジションだったので(恐らく水彩との取引がなくても)、『ザ・ワン』の目的が分からなくなってくる。

ザ・ワン』自体はコウとの対決を望んでいて?、吸血鬼サイドとしては人間は餌でしかないから、生かしている的な感じ?だから、逆に人間に自殺される方が困るみたいな。あとは、サクラに執着する理由があんまり理解できてないんですよねー。人質にするんかな?コウと戦って『It』を得たい?得て何をしたい?

"正しいほうが生き残るのではなく、生き残ったほうが正しかったということなのだから"という言葉にはその通りだなぁと思いました。いんとジィの対比みたいなことが筆者あとがきにあったので、当然人間が打ち勝つんだろうなー生存競争に。

今回のbest words

…….最後にね、もう一度、食べたかったんだ。サキのチャーハン (p.242 昇)

あとがき

サクラと山本さんの逃避生活、そして冬眠したエレナと、過去エレナに輸血されて助かった唯。唯も『ザ・ワン』の血が通ってそうですが果たして。

今更ながら本文入る前に登場人物ページが追加されてました笑。というか奈々那は出てくるんですか?