今回は、私の初恋相手がキスしてた3巻です。
最終巻！完璧にバッドエンドなんだけれど笑、読後感の余韻が凄かったです。心地良い狂気というか。
あらすじ
星高空の初恋相手である水池海が愛している地平潮(チキさん)は、海の腹違いの姉だった。そして、潮は海が義理の妹であると知りながら逢瀬を重ねていたというが、海の方は潮に対しておねえちゃんであっても好きな気持ちは変わらなかった。
何とか海を振り向かせたい高空はあらゆる手段を尽くすのだが、結局海の心を響かせることはなく…。潮の実家へと海と向かう高空、そして海は潮と暮らすと言い高空のアパートから出ていってしまう。女子高生じゃなくなったら自殺すると不穏な言葉を残しながら…。
感想
序盤の時点でもう取り返しのつかないバッドエンドになるんだろうなーというのは容易に想像はできました。そして、そうなるとどう物語を締め括るんだろうかと思いを馳せながら読んでいたんですが、予想の斜め上でしたね笑。
というのも、ラストシーンで背の低めな女子高生を誑かしているのって、高空ですよねと。潮の花の香に毒されてしまったのか、まさか高空自身が悪い女に転生してしまうとは。背筋も凍るというのはこういう時に使う言葉なんだなって。いやうん、初恋相手が別の色に染められてたらグレちゃうかな…。
もう本当、高空という言わば主人公が不遇過ぎなんだよなぁ。結局、母は海の母(泉)に取られて、初恋相手は義理の姉に取られて。完全に地平(水池)ファミリーに引っ掻き回されとる…。海と潮も当然歪んでいるんですが、うーん元凶は父の不倫のせいだよな…。
そして、そういや高空って金髪だよなーとうっすら考えていたんですが、あだしま11巻のしまむらにとってのバスケ部の金髪の先輩って高空なんかいっ。完全にリンクしてますね。
因果というのも面白いもので、高空と潮に関係があって、しまむらと潮、高空としまむらにも面識があるのに、高空としまむらはそれぞれお互いに潮と関係があるという事実を知らないんだろうなと。あだしま読者としては、高空とヤチーが出会っていたことも今巻で知る訳で。
みずいけいずみは確かに回文になってる笑。
今回のbest words
勝ちまくりモテまくり (p.125 地平潮)
あとがき
振り返って、名前の通りの展開だったのかなーと。陸地と海は繋がっているけれど、星空は遠くて見守るしか出来ないのかなと。
お金ほすぃですね…
