安達としまむら11 感想

安達としまむら11


今回は、あだしま11巻です。

8才、15才、18才、22才のしまむらの様子と、その他いつも通りヤチーや日野と永藤らが間を埋めていく巻でした。同時刊行の私の初恋相手がキスしてたのチキさんの姿も。

感想

〜黒い夜には白い星があり〜

書き出しから、入間人間節って感じ笑。やり取りや受け答えがゆるくて柔らかい印象ですね。Remember22の前日譚という感じで話自体は短いけれど、これだけで2人の関係性が覗けるというか。二番目彼女もそうだけど、破綻するゲームは面白い。

 

〜Never8〜

しまむら8才。夏休みに学校のプールに行く話。ラジオ体操みたくスタンプ制覇しているらしい。この頃はたるちゃんがしまむらの1番で、たるちゃんとの交流がずっと続くんだと思っていたと。小学生はまだ将来に思いを馳せる余裕もないんだろうなー。しゃーく!

 

〜little ancestor〜

しまむらママの買い物にイルカヤチーが付き合う話。意外とヤチーの真実に迫る話も出てきました。なんかこいつ8億年生きて2万年休眠してまた8億年生きるらしい笑。あとは28体に分裂してるとか。

これものほほんとする何か良い関係性。社がパパさんママさんって呼ぶのが好き。オシャァな感じのカフェ笑。

 

〜Ever15〜

残り少ない中学生を過ごすしまむらが謎の和服美女に出会ってバスケの講師になる話。これチキさんなんだけど、しまむらが女子高生じゃなかったから標的にならなかったと。ちゃらんぽらんなようでいて核心を突いてくるのはこの人らしさ健在か。

「おはよう」「……おはよう、ございます?」ってやり取りは好き。チキさんに妹を見せたことが何らかの影響を及ぼすのか否か。

薄々しまむらのバスケ部の活動はアレだったとは思っていたけれど、先生らとの軋轢で試合に出ていなかったらしい。人間関係が不器用だと損しますね…。

ここのチキさんへの初恋?とかクラスで3番目くらいの可愛さとか金髪の先輩とかはRemember22に繋がってる訳ね。

 

〜有限ループの彼方へ〜

遠足と嘯きながら日野の家にやってきた永藤の話。このサブタイはあとがきの英語と関係あるんかなー。いつまで見てられる終わりなき物語みたいな。一方で、この後の安達としまむらのやり取りでは死というワードも出てくる訳ですが。

 

〜Summer18〜

しまむら宅で安達と勉強会する話。本当に勉強したかは別として。踏み込んだ話をするのはあだしまとしては珍しいかも。

しまむらと会えない時間は1秒でも百年でも全部一緒と曰う安達が可愛い。そして、ふとしまむらの胸を見てしまって、「ミテナイヨ」と弁明する件も面白かった。しまむらえっちは、島村抱月だから間違ってないと笑。

多分最後で安達が触ったのはしまむらの胸だよねぇ。えっちっちーの才能アリだもの。

文化祭は次巻の伏線となるか。

 

〜別に夏とか関係なかった〜

ヤチーに似た生物に出会う話。以上。

 

〜Remember22〜

大学生の2人が旅行に行く話。京都なのかなぁ?目標の海外に直線的に近いのかは謎ですけど。ここで金髪の先輩と再会すると。人力車の車夫として。

安達は世間的に可愛いらしいが、安達から見てしまむらを即答で世界一可愛いと言えるのがエモエモでした。過去は変えられないけれど、2人が出会ったのがあのタイミングだったから今の関係があるのも確かなのかな。ニアミスはあったっぽいけれど。

安達の言うしまむらは『しまむら』で、先輩の言うしまむらは『島村』なんだなぁ。

今回のbest words

最近さ、わたしは自分で自覚しているよりも大分、安達のことが好きなのかなぁって思うよ (p.213 しまむら)

あとがき

赤くなったり挙動不審になる安達はやっぱり良いですねー。そして、何だかんだ安達がいる日常を手放せなくなることに気付くしまむらも良い。

百合って不純なイメージはあるかも知れないけど尊いしかないっす。