今回は、ちはやふる中学生編4巻です。
完結巻。千早の陸上部時代の話と、かなちゃんが古典をより好きになるきっかけの話と、太一と香澄の裏側の話でした。あらすじは割愛しますっ!
感想
〜千早の章〜
みちるの怪我と内申点など諸々言いくるめられて陸上部に入部した千早が、そこそこの結果を出しながらも、結局部員とはあまり折り合いが付かないってのと、受験のために、かるた・陸上・勉強の3つの内のかるたを一旦お休みにして、受験勉強を乗り切ったという話。
やっぱり千早は友達できないんだなぁと思いつつ、空気を読まないところや、美人故のやっかみが原因なんだろうなと。かるたがもっと異端視されずに普及して欲しいですね。それから、目標の為には充電期間とでも嘯いてでも好きなことよりやるべきことを優先すべきだなぁと。
〜奏の章〜
『呉服の大江』に染色師兼デザイナーで和装美男子の三吉春月がやって来て、かなちゃんと意気投合する話。という裏でかなちゃんがひっそり失恋する話でもあるのかな。
春月の役に立とうと古典を今まで以上に漁っていくけれど、結局お手伝いは叶わなくて。しかも、春月に彼女さんがいることも分かってしまって。けれども、古典に触れることの楽しさにより没入するようになったと。確かに、百人一首も紙やら印刷やら用意できない時代のものが今まで残ってるのは凄いことだと思いますね。
〜太一の章〜
ほぼ太一と千早が高校で再会する場面と被っている話だけれども、小説な分漫画よりも心情や背景が分かりやすいって感じ。そして、何といっても例の電話でのあっさりとした別れの舞台裏ですね。ここがしっかり繋がっていたので、腑に落ちました。香澄が良い子なだけに可哀想ではあるんですが、まぁ自分が好き=相手も好きとは限らないって話。
「もしもし、別れよ」ではなくて、お互いの1番好きを理解した上での会話があっての別れ。太一はかるた(≒千早)で、香澄は天体関係。キラキラドキドキ!
今回のbest words
「青春全部かけたって、強くなれない?まつげくん、かけてから言いなさい」 (p.171 原田先生)
↑原作でも鳥肌もんのシーンですね^ ^
あとがき
ここまでくると、肉まんくんとか周防名人とかの過去も見てみたいくらいです笑。
表紙のかなちゃんの睫毛がまだ3本っ!