
今回は、リゼロ3巻です。(再読)
ロズワール邸の1週間の解決編。2巻で4回死んだのに、3巻は320ページで死に戻りなし!という快挙。まぁ、途中まで上手く行ってたのをやり直すのはそれはそれで、作者にも読者にとってもストレスになりそう…。
3巻の見所は、何と言ってもエミリアの膝枕とレムの懐き(菜月だけに!)でしょうね。
あらすじ
無事5度目のロズワール邸の初日を迎えたスバル。成功条件は、屋敷の全員の信頼を勝ち取り、呪術師を撃退する事。神経を尖らせて、それでいて気丈に振る舞うスバルは明らかに無理をしていて…。
体当たりで呪術師の正体を探るスバル。ベアトリスの手によって判明した意外な犯人像に、スバルは村へと急ぐ。ロズワールは急用で屋敷を外しており、双子のメイドがスバルに付き添う事に。
感想
再読になるので、呪術師誰だったの?という点を知っていて驚きは少なかったですけど、ガーフィールの名前が既に出ていたのは逆に新たな発見でした。
にしても、呪いの発信源が子犬の噛み跡だったのはカムフラージュとして最凶であるのは違いない。
スバルからすれば、ウルガルムという犬型の魔獣が今回の呪い一件の元凶という認識なんでしょうけど、実際は魔獣を使役した存在がいて、少女の姿で村に紛れ込んでいたという事らしい。
魔獣使いというと、後に出てくるメイリィが思い当たるけど、関係はあるのだろうか。
あとは、ロズワールの胡散臭さと疑惑が蟠りました。
竜を殺す目的があるという最後の発言によって、エミリアを擁立しているそもそもの立場からして怪しくなってくる。
今回最後はスバルを助ける形で動いてくれてはいたけれど、そこに至るまでは表面上は客として扱いながら、親身に手を貸すという感じではなかったし。
それと、レムラムが欠けたら取り乱す的な発言、スバルの死に戻りを見てきた読者からすれば、意義あり!となる。
本当にロズワールにとって、レムラム姉妹を大切にしているのだろうか?
ラムがロズワールを敬愛し信奉するのは、恐らく鬼族の村が魔女教に襲われ、ラムの角が折られた出来事の際にロズワールが事態を鎮めたからだと推測されます。
ただ、疑惑を深めていくと、レムラムの信頼を得る為のマッチポンプだった可能性すらある。
今回の一件は一応上手く事は済んだけれど、まだまだ陰謀論が至る所に隠されていそうで、色々伏線としてストックしながら読み進めていきたいです。
さておき、今回もエミリアがスバルにとっての精神的支柱でありましたが、レムが存在感をぐんぐん伸ばしていたのが印象的でした。
レムは元々スバルを嫌っている寄りでしたし、何ならスバルが死ぬ原因を何回か創出してきたキャラクターではあるのですが、それ故に掌返しというか、徐々に優しく親愛を見せてくれるとギャップが凄い。
リゼロの人気キャラランキングってどうなんでしたっけ…? 感覚的には、レムがメインヒロインを押し退けてしまった結果、昏睡させられる流れになったような気もする笑、のですが、レムの強さの片鱗が出てました。
勿論、エミリアあってのスバルなのは揺らがないのだけれど。
ギャップと言うと、レムが優秀で劣った姉という第一印象も、実は元々逆で、神童の姉を後ろから追いかけ、劣等感を常に持つレムという立ち位置だったようで。
そのコンプレックスをスバルが解いた事で、レムはレムとして生き、スバルへの想いを強くする流れは良かったです。
来年の話をすると鬼が笑うの件は、アニメでのレムの笑顔が記憶に残ってますねぇ。
まぁでも、スバルを見張るという名目で、スバルの独断専行に付いて行って、呪いを受けたスバルを助ける為に1人で森に入って、術の発生源を叩きに行くという行動をしていた時点で、レムにとってのスバルへの警戒心みたいなものは薄れていたのかな。
今回ちょっぴり疑問だったのは、ベアトリスのお陰で呪いの原因が分かった瞬間に、スバルが村に行くと言い出した所と、子供達だけが森に入って衰弱してた部分ですかね。
前者は被害が広がる前にという点で分かると言えば分かるけど、後者は何で子供だけでしかも森の中に入ったのか、あまり分からずではありました。
呪いじゃなくて、シンプルに噛み殺されてる可能性もあるのでは、とか。寝覚めが悪過ぎるが…。
逆に言えば、魔獣が結界を破って村を襲った訳ではなく、しかも大人達に被害はなかったという。流石に村人が全滅するようならロズワールの沽券に関わるだろうけど…。
というか、ロズワールは村の異変を察知する術を何も持っていなかったのだろうか。それを言い出すと、欠陥品とも言うべきレムラムしか警護に残さなかった点も気になるが。
その他、スバルが敵の目隠しとしてシャマクを使えるようになった(ボッコの実が必要?)のと、死に戻りの事を他人に口外しようとしても精神的なダメージで妨害され、スバルの魔女臭が増大するというのを逆手にとって、魔獣を誘き寄せるのは痛快でした。
レムがスバルの髪を切る約束、エミリアとのでーとの約束なども次回回収されるのを期待しつつ、次回の王選関係はより陰謀も増えていくという事で、楽しみです。
今回のbest words
レムがいてくれてよかったよ。ありがとう (p.297 スバル)
あとがき
3ヶ月連続刊行、キリが良い所で終了してるけど、ちゃんと熱量を感じられる1〜3巻でした。
そういや、レムのモーニングスターは普段どこに隠してあるんだ…?