人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話2 感想 ★★★

2025.1

今回は、人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話2巻です。

背徳感と独占欲と官能さが入り混じった物語で、立場や柵に囚われずに好きを全面に押し出せる関係は、常識を超えて存在を許されて良いのではと思いました、と何か壮大な事を言ってみる。

あらすじ

「わたしにとってせんせぇはね、お母さんであり、お姉さんであり、恋人であり、後はー……えっちな美人なんだ」

教え子と教師の関係は、お互いを強く求め合うが故に崩壊していた。特に、夫のいる樹は社会的に破滅する未来を幻視しながらも、戸川さんへの愛を止める事は出来ずにいた。

(こんなに大雑把なあらすじ書いたの初めてかも…)

感想

筆者のあとがきが無いのでこれで完結なのかどうか分からないのですが、今作のW主人公には敵がおらず相思相愛なので、実母よりも先生を求めた戸川さんの行動で、一応は良い終幕とも言える。

けど、戸川さんが樹の家でどう過ごすのかも見たいですが…。←と思ったら、3巻も出るらしい。となると、破滅が待ち受けててもおかしくない?

にしても、終盤以外は樹目線で進む今作は、もう教師とか既婚の立場をかなぐり捨ててでも、罪を意識してでも教え子を求めてしまうというのが、逆に純愛でした。背徳感を感じながらも、止まらないというような。

前回駆け落ちでもするのかな〜と書いたのですが、生活基盤はそのままで話は進行していて、樹は夫と別れてでも戸川さんに尽くしてしまいそうな雰囲気までありました。一緒に居て安心か心が乱れるのかは、どっちが良いんでしょうね。

喧嘩とかもなく、お互いに嫉妬し合うし、その辺りは一切不安はなかったです。寧ろ、何回かベッドシーンというか、乳繰り合いがあって、その点官能的でした。「会えない日は全部消えてもいい」なんて中々言えない、お互いに。

序盤では、下着の自撮りを送った事で、戸川さんは樹の下着を考えながら授業を受けてしまったり、昼休みの空き教室でイチャついたりも。戸川さんがスカートを上げて露わにした下着を隠したのは、濡れている事に気付いたからではと想像させられてまた。

それから、変装しつつの隣町の海辺へのデートも。戸川さんの、駅で待ってるからもし会ったら〜という誘い方がずるい。そして、教え子をラブホに連れて行く女教師。

教師と教え子という関係だけでなく、ネグレクトで育った戸川さんへの救済という意味合いもあるからこそ、余計断りづらさがある。樹の旧姓である前川さんとしてはどう感じるかと聞く辺りも狡猾さがありますね。

夏休みは、教師は普通に出勤しているらしい。そうなると、2人の接点は急に減ってしまう訳ですが、樹はちょくちょく戸川さんの家に通う形に。間女そのもの笑。

戸川さんの家が接点となったタイミングで、折悪くネグレクトな母が珍しく帰宅。今更母親面してと喧嘩となり、高空の助けも借りながら向かうは樹の元。母と子よりも教え子と教師の関係が勝利した瞬間でした。

歪な関係でも、本人達が幸せならOKです!という事なのではと思わされました。

今回のbest words

戸川さんが世界で一番かわいい (p.127 樹)

あとがき

舞台は江ノ島近くかと思いきや、六地蔵と出てたから京都なんですかね。

高空は2人を引き合わせる大活躍してました。戸川さんに声を掛けてたのはチキさんかな?