今回は、このすば17巻です。
シリーズ最終巻という事で、カズマが魔王を倒すまでが描かれました。珍しくアクアのヒロインらしい振る舞いもありました。
ただ、思った以上に魔王が強く、後日談やまだ残っている伏線の回収等済んでいない事もあったので、今後の展開にも注目です。
あらすじ
めぐみんの連続爆裂魔法によって、魔王城の侵入に成功すると共に、ゆんゆん達と合流する。また迷子になったアクアを探してカズマは罠にかかると、テレポート先の薄暗い小部屋でアクアを発見する。
その後、魔王のいる広間に向かうも、魔王の力によって強化された敵に苦戦し、カズマは命を落とす。復活したカズマは、エリスの幸運の加護およびアクアの魔王弱体化を受けて、ダンジョン深奥へとテレポートし、魔王との1vs1を挑むのだった。
感想
開幕のめぐみんの魔法乱発で呆気なく終わるのかなーと思いきや、普通に魔王と戦って、しかも弱体化した上で普通に魔王が強くて、でも最後には打ち滅ぼしたという感じでした。これもまぁ、カズマの自爆テロみたいなもんだったのですが笑。
そんな訳で、カズマが爆裂魔法を狭いダンジョンで使用した事で共倒れ?といった形で魔王を討伐し、平和な世の中になったみたいですが、懸賞金とかその後めぐみんとどうなった?とか、アイリスと魔王の娘の戦いは?とかは触れる間もなく終了でした。
さらに言えば、魔王の名前が八坂恭一という日本語名だったのも気になるポイントでした。本当に悪い奴だったのかとか、普段どうやって幹部を纏めてたんだろうなーとかも分からず。
と言っても、カズマが魔王を倒した事で願いを1つ叶えられる件については、またアクアを伴ってこの異世界で生きる事と決断していました。これが意外と言えば意外かなぁという所なんですが、現実に戻るよりもこっちの方が楽で楽しいとカズマは思ったんでしょう。
本当は道徳的にいくなら、現実世界で更生するとかの方が御伽話っぽい終わり方だとは思うのですが、そこはそういう閉幕でした。その方が今後の展開にも繋がるか。
17巻というある意味で中途半端な巻での終幕となりましたが、魔王を見て怖気付いてテレポートして戻ったとなれば、それはまた非難囂囂でしょうからこれで良かったのかなと思います。
アクアは、魔王を討伐した事で天界に戻る事も出来る状態となって、何だかんだで協力してくれたカズマに一言「ありがとう」と言って微笑んでいたのは女神でした。
カズマがエリスのいる空間をテレポート先に登録したというのは面白いオチだったと思います。あと、魔王城でダクネスを敵たちに脱がさせようとしたカズマはグッジョブでした笑。
今回のbest words
女神はチートに入りますか? (p.208 カズマ)
→渾身のツンデレ台詞
あとがき
一旦の終了となりましたが、今後も何かしらの形での原作補完を期待したいです。
ただ、今回このすばを読んでて思ったのは、グダグダが売りのコメディも慣れると飽きてしまうという事実で、これは難しい問題だなーと感じました。