この素晴らしい世界に祝福を!14 紅魔の試練 感想

2018.7

今回は、このすば14巻です。

ゆんゆんが族長の試練に挑む話なのですが、普通はカズマと協力して変なクエストをこなしていく話を想像するじゃん? それがほぼ無かったばかりか、ゆんゆんがそんなに活躍する巻でもなかったし、これは怒る人が出てきても仕方ないのでは…な感じでした。

あらすじ

ゆんゆんの族長の試練に際して、カズマ達も再び紅魔の里を訪れる。めぐみんの願いでカズマは試練を手伝えず、アクアやダクネスが加勢していた。

一方で、カズマはめぐみんが言い出した爆発魔法を操るモンスター、爆殺魔神もぐにんにんの探索に向かうのだった。

感想

何か本当にここ最近のこのすばは面白さが無くなってしまったなーという印象です。キャラクター同士の掛け合いはまだ見られるのですが、それも予想できてしまったり、マンネリ感もありますし、テンポが悪くストーリーも雑になっているような…。

このすばの世界観に恋愛を持ち込むのってどうよ?って議論もあると思います。個人的には、これはこれで一つの道なので良いとは思っていたのですが、ラノベの枠組みでは一線を越えるのは難しい為、ずっと同じお預けを見てるだけだと流石に飽きる。

とは言っても、めぐみんが可愛いと言えばそうなんですけども。でもうーん、カズマの鬼畜さに面白さを見出す今作においては、カズマを一途にさせてしまったのはやはり悪手だった気もします…。

そんなめぐみんが独占欲を発揮した事で、カズマがゆんゆんと行動を共にする事は無かったんですが、ゆんゆん回で、紅魔の里まで来てグダグダといつものメンバーでやっているだけでは新鮮味も無いよねという。

何やかんやで、めぐみんはゆんゆん想いで族長になれるようにサポート(しようと)していたので、そこはまぁ良かったと思います。素直ではないけど。

結局、最終試験は森で一夜を明かすというもので、そもそも族長になりたがる人がいないらしく茶番でした。しかも、取ってつけたようにアイギスがまた登場して、ゆんゆんと行動を共にしてました。

まぁ、ゆんゆんにとってはモンスターを仲間にするよりマシなんだろう。アイギスはミツルギに宛てがわれて逃げ出した模様。中々このお茶ら気キャラは好き。

もぐにんにんに関しては、本当に存在していて転生してきた日本人を目の敵にしているようでした。例によって転生者が作ったものと思われますが、今は亡きノイズ王国に紅魔族の実験データを送るため?に作られたっぽい。だから何だという話ではあるのですが。

今回はあらすじも書きにくい内容でしたが、結果だけ書くなら族長となって少しだけ周囲にも人が集まり始めたものの、魔王を倒すと宣言するゆんゆんと、裏でカズマともぐにんにんを倒しためぐみんという感じ。

アクアの植えた安楽少女の苗は何かしらの伏線になり得るか。

今回のbest words

姉ちゃんはしみったれ (p.32 こめっこ)

あとがき

最後は少し多めに、アクセルの街に魔王軍幹部のセレスディアが登場する話が入って、物語の進展が見られました。裏表激しいダークプリーストのお姉さん。

ゆんゆん回なのに、めぐみんとカズマがイチャイチャしてました。ゆんゆんって、別に他人とパーティ組むの初じゃ無いよな…?