今回は、このすば16巻です。
単身魔王の元へ向かってしまったアクアと、それを追い掛けるカズマ、めぐみん、ダクネスといった構図でしたが、お互い一緒にいた頃よりもスムーズに進みつつも、どこかに欠落を感じながらいるというのが良かったです。
久々にドタバタ感もあったし、表紙のカズマさんのキリッとした顔、クズマだのカスマだの言われる影も形もありません!笑
あらすじ
アクアが書き置きを残して家出した。魔王軍による緊張も高まる中、アクセルの街は意外にもベテラン冒険者が残留していた事で、ミツルギやゆんゆんだけアクアの保護へと向かう。
一方、アイリスの手紙に心を動かされたカズマは魔王討伐を決意。レベル1になってもスキルが減っていない事に気付くと、ウィズとバニルの力を借りてダンジョンに籠もり、スキル取得に励み遂に覚醒する?!
力を付けたカズマは、めぐみん、ダクネスと共にアクアの後を追う。
感想
最後の戦いに向けて、ストーリーがちゃんと前進していましたし、ギャグややり取りなんかも面白かったので、またこのすばの雰囲気が戻ってきた!と感じました。
アクアの方は、セシリーが最初に合流して、遅らせる為に?少し足を引っ張っていたのが良かったです。加えて、アクアの行動がカズマ達に大体バレてるのも面白い。
こっちは、ミツルギとゆんゆんがさらに合流して、この2人が戦闘能力が高すぎる為、道中はかなりスムーズでした。ただ、ツッコミ不足や快調過ぎるのが逆に物足りなく感じたり、ピンチにはカズマの名前を呼んでしまったりと哀愁がありました。
一方のカズマは、レベル上げに関してもチートな感じでこのすばっぽさが感じられて良かったです。ウィズとバニルがこんなにも最強だったなんて。
このすばでは、これまで中々ダンジョン要素はなかったものの、今回はダンまちっぽかったです。こういう世界のルールの穴を突く感じは異世界ものの醍醐味でもあるのかなぁと思いました。
そんな訳で、逆にレベル1に下がった事も有効に働いて、スキルを蓄えながらレベルも30を超えた上での道中、変態のゼスタがモンスター避けになった事に加えて、アクアの運の悪さもない事で、こちらもスムーズに進行してました。
途中脱走したセレナにも会って、アクシズ教徒の恐ろしさ故に改宗させられるシーンも。復讐の権能を破瓜の痛みを感じられる!と思えるアクシズ教徒達の逞しさが流石であった。
セレナによって、魔王が周囲の配下のステータス上昇をさせられるとか、実質は魔王の娘が一番強い等の情報も齎されましたが、長期戦にはならないだろうし果たして。
因みに、カズマはダンジョンの最奥にいた吸血鬼から、財宝の1つとしてダクネスに漆黒の鎧を貰ってきていて、この鎧は装着者を少しハイにさせる模様。というか、最近のダクネスがお礼に体を差し出そうとするの完璧にエロネス笑。
一方で、めぐみんへのお土産は沢山の最高品質のマナタイト結晶でした。何発も爆裂魔法を打つ事で、魔王城の結界を破るという魂胆なのですが、バニルから大枚叩いて買ったようで、またカズマの財産が0に戻っていくような、変なワクワクがあります。
という事で、ギリギリの所でアクアとの合流は間に合わなかったものの、めぐみんが爆裂魔法をぶっ放せば、いよいよ開戦となりそうです!遂に、ネタ種族が最強の魔法使いへ!
今回のbest words
アクアを連れ戻したら、その日の夜に二人で凄い事しましょう。約束ですよ? (p.124 めぐみん)
→フラグにならないように…
あとがき
めぐみんもダクネスもヒロインとしてもう仕上がってしまったので、あとは同人誌へ…という感じかな笑。めぐみん完全に女の顔してるし、クローゼットに隠れたダクネスも可愛かったです。
今回は面白く感じたけど、他の本を間に挟んだ事もマンネリ感回避としては有効だったのかも?