今回は、Kaguya4巻です。
SAOで言うユイのような、CLANNADで言う汐のような、宗太とひなたの間に突如生まれた子供のような存在とそれを取り巻く環境の話でした。
あらすじ
宗太とひなたのアルテミスコードの変異は、チャイルドコードと命名される。黒田の元妻で研究者の菜々子は2人の動向を見守るため、宗太とひなたはどんな時でも手を繋いだままでいる事を強制させる。手伝いとしてやって来たのはつばめのメイド色部璃子であった。
そんな生活が続いたある日、少女が現れる。宗太とひなたの子供のようなその子は、ひなたによって、ゆうひと名付けられる。そんな中、アルテミスコード対策室の竹中伸三により、ムーンチャイルド撲滅の足掛かりとしてゆうひを誘拐されてしまう。
感想
今回も面白くは…なかったですね。主人公よりも敵役となった竹中の方が筋の通った主張をしているように見えるのは、どうなんでしょう…。そして、相変わらずの最後のご都合主義。まぁ、これがなければ宗太は死んでる筈なんだけど。
全体としては、ゆうひというチャイルドコードの誕生、チャイルドコードはアルテミスコードを持つ者を攻撃する?という性質から、竹中はゆうひを暴走させようとするけど、ひなた達の絆にやって破れるといった感じ。竹中は悪役を演じてただけという説もある。
子供を溺愛するお父さんとそれに嫉妬する嫁といった構図は良かったです。子供が喋った時って嬉しいものだろうなと。
なーんかでも、話の構成というか設定みたいなのは分かりづらかったなーと思います。竹中の動きも杏奈の動きも、全然効率的じゃないし説得力もない。目的に対する行動がちゃんとしてないというか。
次回はようやく銀の箱舟関連で話が進みそうです。というか、雪降らせる能力は何だったんだ…?
炬燵で誘惑してくるつばめが可愛かったですが、未体験ゾーンとは…。
今回のbest words
相手のいいとこばっか見ているうちは、どうせ恋愛ごっこでしかないんだから。清濁合わせて、ひとりの人間なのよ (p.41 菜々子)
あとがき
次回でこれまで広げた風呂敷を納得のいく形で畳むビジョンが見えないなぁ。
ウィザーズ・ブレインじゃないけど、ムーンチャイルドだけの国家を作れば良いんだけど、ネックなのは能力が使えるのは未成年までというところ。NARUTOの尾獣のように、能力を抜いたら死ぬとかあるのだろうか。