心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

Kaguya3 ~月のウサギの銀の箱舟~ 感想

Kaguya3 ~月のウサギの銀の箱舟~ 2009.1

 

今回は、Kaguya3巻です。

合宿で海に行ったりと水着回ではありますが、全体として暗い雰囲気は継続中。スケールが大きくなって来て、全然付いていけません…。

あらすじ

京により体育祭の打ち上げ旅行があると知らされる宗太達。ひなたは初めて見る海に期待しながら、水着を買いに行く等準備をするも、当日熱を出してしまう。宗太も当日は家に残り看病して過ごすのだった。

ひなたに海を見せることを諦め切れない宗太は手を尽くすも途方に暮れる。そんな中、特課の合宿がある事を知り、開催場所のつばめの別荘へと向かうことに。

感想

面白くない以上に最早苛々するレベルの酷さだなぁ…。読者が投影すべき主人公がみっともなくて、ヒロイン達も自分を安売りするような言動の数々。そして、最後のご都合主義。

福島礼司という透明人間キャラを出した意味も謎。大人なのに能力者なのも謎。かぐや姫を助けられなかった世界線の宗太の成れの果てのイメージなのか。

かぐや姫というこの作品のキーワードに迫る感もありましたが、依然として分からない事が多い状況でした。竹取物語のように、ひなたを迎えに来るシーンもありましたが、宗太とひなたのアルテミスコードが合体して何とかなった?みたいな。

にしても主人公は、境遇的に無力で無知というのはある程度仕方ないとは言え、周りに頼ってばかりで主体性がない。流されてるだけという印象。それでいて、当人の力不足なのに周りに当たり散らすとか見てらんないっすよ。

というか、海くらい学生だからって普通に連れて行きゃいいじゃん。宗太の両親が亡くなっているから貧乏なんですかね。そういや、千歳の水着写真をクラスメートから買う一幕も痛過ぎました…。収集目的ではなく破棄させる為の購入という。

ここまで来ると、ひなたの目が見えないという設定も必要だったのかという気もしてくる。勿論、宗太の能力が自分の視覚の共有だから必要なんだろうけど。でも、だったら初めて見る海の圧巻さの描写が足りないよなぁ。そもそも重力制御は目が見えなくても使えるのではと思うけど。

宗太が出掛けたと思って、宗太の成分補給のため宗太のベッドに飛び込んですりすりしていたひなたを見かけた時の宗太の心境は複雑だったでしょうね笑。

今回のbest words

もうかくれんぼって歳でもないでしょ (p.274 宗太)

あとがき

5巻まではしっかり読んでシリーズの総評をしたいと思いますが、既に読むのがしんどくなってます。何でこう全てが中途半端な話になってしまうかなー。挿絵はえちぃです。

登場人物の名字が戦国武将とは気付かなかった。

京の能力低下や特課に拘る理由なんかは気になります。