心和のラノベ感想

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夜明けのブギーポップ 感想

夜明けのブギーポップ


今回は、ブギーポップ6巻です。

サブタイっぽいやつがないんですが、短編集と言えばそうかなーという感じ。ブギーポップの誕生秘話も少しあったけれども、内容としては凪の生い立ちやら、例の末真さんが最後狙われかけた連続猟奇殺人事件の真相が主でした。

感想

ブギーポップの誕生〜

黒田慎平もとい合成人間スケアクロウが、寺月の身辺調査任務の最中に、成長痛で入院する凪を救う話。

統和機構は、進化した人間MPLSを探しているようで、凪がそれに適合していたと。なんだけれども、スケアクロウは組織の進化の薬を凪に投与して、モ・マーダーに殺され、凪は病気を克服するといった感じ。

この事件が、後の来生先生を異形に変えるのと、モ・マーダーと凪の因縁もあるという。色々起こってて、時系列もバラバラだけれども繋がってるなーと思います。

ちっちゃいブギーポップは可愛い。

霧間凪のスタイル〜

凪がカラスの死体から事件を解決していく話。食品添加物入りの食べ物を子供に食べさせて死なせてしまったことの復讐だとか。

霧間誠一の事務所って、スケアクロウの探偵事務所の跡地だったんだなぁと感慨深い。すぐ沸騰するコンロとか笑。

〜天より他に知る者もなく〜

女医来生真希子が、凪に使われた薬の残滓を自ら服用して、恐怖喰らいとなって敵の弱点を見抜く能力を手に入れる話。ここから、人間でなくなった来生の猟奇殺人が始まっていくと。

来生は女医な訳ですが、その元に宮下親子が訪れているのが面白い。確かに、二重人格が疑われた時に病院に行ったって前に書いてありましたね。ここで、ブギーポップは来生を敵と認定して、最後の話でしっかり決着になっているんだなー。普通だと流されやすい的な話と、誠一の最後の言葉は重なりますね。

パブリック・エナミー・ナンバーワン〜

誠一と水乃星透子の出会いの話。水乃星さん1巻辺りで出て死んだ気がするけど、人の死が見える能力持ちでした。

誠一の本は、人を進化に導くというか背中を押すようで、それが統和機構に狙われる所以らしい。人を進化させる能力を持つ少年の話も今後出てくるかな?

〜虫〜

佐々木政則もといモ・マーダーと凪が猟奇殺人の真相を追う話。虫というのは誠一の本の引用みたいですが、結果的にモ・マーダーが凪の為に身を擲とうとしたのは良かったです。本当は凪にとって親の仇ではあるんですが。

確かにこの事件は凪が殆ど解決したものの、最後はブギーポップが頑張ってました。そして、真犯人は来生でしたが、佐々木政則が表では犯人扱いになってるんだなー。

今回のbest words

虫も……悪くない、な…… (p.267 佐々木政則)

あとがき

章の最初と最後は、歪曲王繋がりでブギーポップとエコーズが対話してる体?

凪に投与された薬には謎が残りますねー。