義妹5人いる 感想 ★★★

2025.8

今回は、義妹5人いるです。

タイトル通りの展開で、雰囲気としては五等分の花嫁のような感じでした。始めから好感度が高い妹もいれば、嫌悪感丸出しの妹もいる、みたいな。

お兄ちゃん、と呼んでもらえるだけでこんなにもハートフル。

あらすじ

宮永陸都は父の再婚で突如として義妹が出来た。それも一気に5人。顔合わせで、二女の水緒に牛乳をぶっ掛けてしまった事で、長女の地夏の命で義妹たちと距離を置く事に。

しかし、偶然逃げてしまっていた猫の保護をした事で水緒と距離を縮め、三女の火鈴の密告により、陸都が料理を振る舞う事で少しずつ不和は解けていくのだった。

感想

可もなく不可もなくといった所でしょうか。

感覚的には、5人のヒロインをどう攻略(籠絡?)していくかというものであり、それぞれとのイベントを通じてその為人を知っていく話でした。それが義妹なので、同じ屋根の下で暮らすとか、恋愛感情というよりかは家族愛寄りとなっていると。

5人の中で個人的に好意的だったのは、水緒と四女の風香でした。

最も早く陸都に心を許したのが水緒であり、恥ずかしがり屋な一面もありながら、初めて陸都をおにいさん呼びしたのもポイント高かったです。

たまたま戯れていた猫が、近所で脱走した猫であり、その縁で打ち解けあった訳ですが、将来の夢もトリマー系との事。

風香に関しては、お嬢様口調である事以外は特にないかと思いきや、ダンスの練習での失敗から、焦ると静岡の方言訛りが出てくる事が発覚して、そのギャップが良かったです。

テンプレと言えど、偶に方言が出るヒロインは可愛いものですね。個人的に、脳内ではうまるちゃんの橘・シルフィンフォードの声が流れていた…笑。

その他、地夏は長女らしい振る舞いを見せていたものの、それ故に男である陸都には当たりが強く、拒絶反応を示していました。また、武道の嗜みあり。

そんな厄介な地夏だったからこそ、陸都と誘拐犯を追い詰めたりする中で、その過去なんかも分かって、少しずつ理解を深めていたのは良かったなと思います。

その過去は目を離した隙に風香が誘拐されそうになった事件であり、それ以来長女としての義務感も強まったようで。

今回も似たような事が起きつつ、実は五女の空音と風香が地夏への誕生日サプライズで何事もなかったという。

にしても、のほほんとした日常からいきなり誘拐犯を追う流れになるとは思いませんでしたが、それはそれで実際に別の家の子の誘拐だったので、お手柄ではあったようです。

また、兄として一緒に妹を守る宣言によって、地夏もようやくその呪縛も和らいだとあって、一気に家族らしい関係になったかな?

火鈴については、少々不良っぽい感じで、地夏の統制がある中での夜這いには驚きました。

それは、五女の誰も料理が出来ない事のSOSであり、家に1人でいる事の多かった陸都の料理の腕前のお陰で何とかなった様子。それと、牛乳ぶっかけ事件の原因を作った人物でもある。

空音に関しては、1人小学生の末っ子。空音の奔放さで地夏のラッキースケベに繋がった面もあったので、ある意味大活躍。

因みに、陸都の母は亡くなっている一方で、義母の奈月さんの元夫は不倫で別れたとの事。五人子供を産みながら不倫をするのエグいし、リストラされてたら養育費どこから出るんだろう…?

これも因みにだけど、奈月さんは弁護士で、陸都の自由奔放な父の無海は電機メーカーの営業らしく、どちらも家を開ける事が多め。

陸都への呼び方で義妹それぞれの性格が出ている?

今回のbest words

そ、そうね。……ざっと百人ほど? (p.149 地夏)

→妹に友達の数を聞かれてサラッと嘘をつく長女

あとがき

陸都の幼馴染である、はろはーな朝比奈さん、その兄で担任でもある有、友人の昼岡という登場人物もいましたが、今の所は有くん以外には地夏が義妹である事はバレていない模様。

まだ打ち解ける前の地夏が雨の中、1番風呂を掛けて競走を挑んでくるシーンが案外やんちゃというか、負けず嫌いというか、ダル絡みでしたね…。