この素晴らしい世界に祝福を!8 アクシズ教団vsエリス教団 感想

2016.1

今回は、このすば8巻です。

サブタイ通りの構図でのお祭り回でした。YUKATAとかYAKISOBAといった日本の概念の輸入が新鮮に映るのは異世界らしくて良かったです。

あらすじ

アルダープの悪行が明るみになり、カズマらに財産や地位が戻ってきた。領主代行として忙しくなったダクネスは、エリス祭の準備に追われていた。そんな中、アクアはアクア祭を開催したい!と言い出し…。

銀髪盗賊団の今回の狙いは、聖鎧アイギス。秘蔵された貴族屋敷に忍び込む事に成功するが、その鎧は意思を持った神器であり…。

感想

エリスが活躍してましたね!正体がクリスと分かり、最後にはエリスの姿で地上に現れて、民衆から崇められる。このアクアとの明白な差は、エリスの日々の行いの賜物なんだなぁと思いました。

さて、今回はカズマが御意見番となりエリス祭にアクア祭も合併させた形での祭の開催と、エリスとの神器回収が主な内容でした。

アクアはいつもトラブルメーカーであり、8巻でも駄々を捏ねる等しながらも、祭を盛り上げる手腕は流石でした。途中までは大人しく成長したかと思わせておきながら、最後はやはりトラブルを起こすのはどうしようもねぇな…。

最初こそアクシズ教の屋台は怪しい感じでしたが、カズマが日本風の入れ知恵をした事で、寧ろエリス教よりも売り上げを伸ばす形に。そこで調子に乗るのがアクアであり、終いには日本発のネズミ講までする始末w

こういう法規制がないのが異世界らしさもあるなと。因みに、料理スキルを得たカズマの腕は飲食店を開けるレベルらしく、本当に魔王軍と戦う未来になるのかなぁ。

そんな勢いに押されたエリス教の方は、カズマ発案でミスコンを開催。エリスが登場した事で、次の年も共同開催の体を保てるように。神様も崇められるのは悪くないと思いつつ、エリスは謙虚さもあってこれぞ女神の鑑。

ミスコンの開催には、助兵衛以外にもちゃんと理由があって、それが聖鎧アイギスを釣るための餌でした。

というのも、喋るし自分の意思で動けるアイギスが、最初の窃盗の時に逃げ出したから。このアイギスもまたキャラが濃くて、カズマと同等以上のスケベさを持っているという笑。

鎧を着てもらうなら美少女が良いと言い、ダクネスが適任かなーとも思いましたが、コイツがパーティにいるとうるさそうだし、最終的にクリスに従うというのが良い落とし所だったかなと。

丁度短物語で、使われる側に意思があったら?というテーマの話も出てきてたので、確かにもっと上手く使えよー!とか思われてたら嫌だなーと感じました笑。

そう言えば、アクアの卵が孵ってゼル帝というひよこ?が生まれてました。

今回のbest words

やったー!こんなに早くエリス様と一つになれるだなんて思わなかった!エ、エリス様が俺の中に……ハアハア…‥. (p.248 アイギス)

あとがき

めぐみんとの花火大会イベントを逃したものの、めぐみんがカズマに何を告白するのか気になりますねぇ。

ハーレムになりつつある…?