海のカナリア 感想

海のカナリア 2019.9

 

今回は、海のカナリアです。

あらすじと口絵から、男子高校生と女子小学生がわちゃわちゃする話っぽいという事で、期待していたんですが、面白くなかったですねー。多摩湖さんみたいに振り切ってくれた方が良かったと思うんですが、SFチックな設定が混在してぐちゃぐちゃでした。

あらすじ

城ヶ崎君と呼ばれる無邪気な女子小学生のお願いを、断れずに付き添う男子高校生。不適切に思われるだろうか。城ヶ崎君は事あるごとに『この世界を壊したい』と言っていた。

海野幸。女子高生。ぼくの生きる世界観と多少異なる彼女の身体に何故か乗り移る日がある。いや、これは多重人格によるものだった。

感想

女子小学生を殺そうとして?返り討ちにあった男子高校生が、生き残った女子小学生の高校時代に乗り移る話?

とまぁ、よく分からない語り出しになってしまいましたが、本当によく分からないんですよ…。というか、マジで何で女子小学生を城ヶ崎君と呼ぶのか、それくらいの説明はしてくれ…。

うーん、設定としてはハルヒの心象風景に近いのかなーとも思ったんですが、海野幸という人物の中に、ぼくと城ヶ崎君を作り出したという事なのかな?

確かに設定だけ見ると、君の名はにも近いものを感じるものの、身体が入れ替わったとかではなくて、あくまで内なる存在であり、偶にぼくの意識が海野幸の魂に宿る的な?

その精神世界では、時系列の異なる人物達もいるようで。何と言うか、鯨の死体とかぼくの死体の臭いの描写が印象に残りました。

今回のbest words

楽曲レベル二十八もフルコンできるなんて、ワタクシって天才かしら (p.38 城ヶ崎君)

→HLSYもあったし、入間さんガルパにハマってたんだろうな…

あとがき

筆者あとがきは何とか字数稼いだって感じね。

つくぐさんのイラスト少し左さんに似ているような。