Re:ゼロから始める異世界生活9 感想 ★★★★

2016.9

今回は、リゼロ9巻です。(再読)

3章完結という事で、考えてみれば異世界転生直後の王都が1章、ロズワール邸での1週間が2章で、再来の王都で3章な訳ですね。4巻から続いていたと思うと長かったようなあっという間だったような。

全てが片付いて、でも取り零したものもあってという感じで、本来ならハッピーエンドっぽい流れながらも、これまでの伏線もあって、敵もまだいるよという引きで、まだまだリゼロワールドから目が離せない!

あらすじ

ペテルギウスに憑依されたスバルはフェリスの手によって命が絶たれた。死に戻りしたスバルは気付くと、白鯨討伐後の魔女教の対策会議の場面にいた。

情報をアップデートし、より万全な体制で再び魔女教に対峙する。全ては笑ってエミリアと再会する為に。

感想

完全に忘れていたけれど、死に戻りにちゃんとセーブの上書き機能があったとは…。

前回、白鯨戦を終えて息つく間もなく打倒『怠惰』に動いて、最後の詰めを誤って死に戻りする羽目になったものの、始まりは対魔女教作戦会議の場面でした。

最初カドモンと思わせてのリカードというオチがずるい笑。

ただ、このオートセーブ機能はスバル本意では無い為、最後レムがスバル以外の記憶から抜け落ちた時、自死しようとも前に戻れないという現象が起きてました。

まぁ実際のところ、エミリアを取るかレムを取るかという二者択一であり、本編は完全なるエミリアルートを驀進中なので、致し方なしという所でしょうか。

3章は本当にレムの尽力がスバルを支えていたので、この脱落はかなり悲しい所ですが、命と身体が戻ってきただけ勿怪の幸いとしか言いようがありません。

ここで前のアルの言動(レムの存在を認めないような素振り)を振り返ると、やはり未来から戻って来てる?説がありそうな気がします。

因みに、レムを眠り姫に追いやったのは『暴食』ライと『強欲』レグルスのコンビであり、大罪司教の初見殺し能力の高さは流石でした。

白鯨とライの関係とは。

それから、クルシュさんもまた記憶混濁の状況に陥り、奇しくも女性らしさが出ていて、フェリスの取り乱しよう(表面は平静を保っているけれど)には胸が痛みました。

それは、スバルにとってのエミリアのループでの数々の悲劇に近いものがあるので。

それで言うと、スバルがエミリアの側にいたいと出しゃばっていた一方で、レムはスバルの側にいられないまま昏睡状態になったのは可哀想でもありました。

是非、スバルにはレムを取り戻すようしゃかりき頑張って貰うとしましょう。

にしても、断章としてナツキ・レムを入れてきたのもずる過ぎる…。離れ難い。

"ゼロから"の時に本当にレムと逃避行したifストーリーとして、ちゃんと幸せに暮らしているというあったかも知れない未来。

リゲルとスピカという子宝に恵まれ、まだまだレムはスバルにぞっこんで。

それでも、過剰な不安に苛まれて自身を過小評価していた過去がレムにあって、それ故の庇護欲がそそられる。

エミリア意識で長髪にしてるのとかも、再現度高いですよ。

本編に話を戻しまして、エミリアに対しては、和解しただけでなく、前言えなかったどうして助けるかの理由=ほぼ告白したと言っても良い状況で、ようやくスバルが報われる展開になって良かったです。

良い意味での特別扱いという解釈がまた感慨深い。ただそれだけの物語って副題も素敵。

とは言え、エミリアの過去がまだ詳細に明かされていないのが少し怖い所だけど、まぁ今のエミリアのお人好しさがあればそれで十分かな。

対ペテルギウス戦においては、ユリウスと感覚を共有して見えざる手に対処し、憑依については、死に戻りを打ち明ける際のスバルの中のサテラ?の拒絶を以って抑止する形で完封してました。

憑依と言うと、NARUTOだとキバvs右近左近、このすばだとバニラvsダクネスを思い出しますね…。

確かにペテルギウスからすれば、何でスバルは悉く自分を目の敵にするのかという心境になろうものですが笑、スバルだけは憎しみを覚えているので。

でも、ここまで攻略方法を知って煮詰めてようやくのクリア。巫山戯ているようで『怠惰』の初見殺し能力はかなりの高さだったし、死に戻りがあってこその攻略だったと言えます。

今後もかなりの苦難、苦境、艱難辛苦が待ち受けているのは必然でしょう。またもや休む暇なく次の魔女教が動き出してるし…。

それ以外にも、エミリアを運ぶ竜車に魔石が載っていて、オットーの助けで何とか追いついて爆発前に除去したり、執念深く追いかけてくるペテルギウスに対して、福音に「おわり」と書いて退散したりと、苦難続きでした。

何だかんだでオットーは縁があるんだなぁ。それと、村の子供の1人であるペトラもまたヒロインレースに加わりそうな雰囲気。

とそんな感じで、4巻からの3章が完結。スバルの意識の変化と偉業を鑑みると、壮大な物語を読ませていただいた感覚になりますね。

それでいて、今後も話が広がっていきそうな雰囲気を残すというのが、リゼロという作品の強さだと再認識しました。

そういや、懐を痛ませずに偉業に一枚噛んでるアナスタシアの立ち回りが上手い…。

あと、意気揚々とヴィルヘルムが見えざる手の対策を進言して、誰も真似できないだろ…と周囲に呆れられてたのが面白かったです笑。

ベアトリスは結局説得に応じずに屋敷に残ったままなのと、白紙でラムに手紙が届いた件は魔女教がそんな工作したのか?が少し気になります…。

 

今回のbest words

君の目で、私が斬ろう。──我が友、ナツキ・スバル (p.152 ユリウス)

あとがき

帯にある通り、アニメ1期と連動する形で本編が進んでいたというのは、中々ないパターンだなと思います。まぁ自分もアニメから原作を知った口なので、まんまと乗せられた(乗せて貰った)側ですが笑。

でもこの9巻までのストーリーはアニメでも観ていた分、やはり印象深いです。

ヴィルヘルムの傷についての話が出ていましたが、テレシアもまた眠り姫状態なのか、あるいは別の形で生存?しているのか。