この素晴らしい世界に祝福を!6 六花の王女 感想

2015.3

今回は、このすば6巻です。

12才の王女アイリスが登場しました。貴族関係ということで、ダクネスが体裁を気にしながら振り回される様が面白かったです。

アイリスにも特殊な能力があるのか、意外とカズマを気に入ってるのか、そしてあの悪そうな領主の裏の顔や神器の不穏さも見え始めてました。

あらすじ

妹が欲しいカズマ。そんな折、これまでの功績から王女アイリスとの謁見の場が設けられ、一も二もなく参加することに。一時は険悪な雰囲気になりかけるも、飾らないカズマをアイリスはお兄様と呼び始めて…。

城での暮らしの快適さから何とか永住を目論むカズマは、武勲を立てようと悪魔軍の侵攻に冒険者として参加したり、巷を騒がせる義賊の捕縛に名乗りを上げたりとやる気を見せるのだった。

感想

12才の妹キャラ(と言って良いのか?)のアイリスが出てきました。カズマが冒険譚を聞かせたり、屋敷の住人ではあり得ないフランクさを持って接したりした事で、割と身分の差を感じさせない親密さが生まれてました。

最後こそカズマ達はアクセルの街にまた戻る事になるので別れましたが、また一緒にゲームをするという約束をしてたので、この先も出番はありそうです。というか、アイリスの兄や父なんかは出征中で今回は出てこなかったので、そこの絡みなんかも気になる所。

さらに、カズマがスティールで婚約者に渡すとされるアイリスの指輪を盗んだ事を、アイリスは分かった上で泳がせてたっぽいのも、何かありそうですよね。

そんな奥床しい?妹キャラのアイリスでしたが、今作品のロリ枠とも言われるめぐみんが少し危機感を抱いていたのが、マケインの佳樹と白玉さんの関係性を彷彿とさせました。

因みに、魔王軍との戦闘に参加したカズマは今回も死亡していた模様。それも、一般的に弱キャラとされるコボルトの群れにやられて。まぁ、問題なく復活するのですが笑。

それから、義賊を捕えようとする場面でもカズマは中々にアピール出来ず。と言っても、これは義賊の正体が盗賊スキルを教わった仲であるクリスであると発覚し、それどころではなくなったからなので仕方なし。

ただ、バニルから貰った仮面を付けて絶好調になったのもあって、クリスと共に城に潜入した際のカズマの活躍は目を瞠るものがあり、本人とバレずに褒められていたので良かったのかなと。カズマは冒険者より盗賊向きなんだよなぁ。

それで、何故クリスが義賊をやっていたのかというのは、勿論悪どい貴族から孤児院とかに金を流すというのもありながら、本題は悪影響を及ぼし得るチート能力を誇る神器を平和裡に回収する為らしい。

そもそも神器はアクアが転生者に与えたもので、所有者が死亡した際に能力が多少制限されながらも神器は残ってしまい、使い方によっては危険であるそうな。発動のキーは日本語のようで、普通は悪用されにくいものらしいけど。

そんな神器の1つをアイリスが持っていた為に、カズマとクリスが人肌脱いで…という展開。その効果は、自分と相手の意識を入れ替えるというもので、今は制限時間付きという代物でした。

カズマはアイリスと入れ替わって、お約束で女風呂に行きかけたり、アイリスは束の間の城の外の探索をしたりと、まぁこの辺りは平和でした。

ただ、ここで出て来たのがかのアルダープ(父)。屋敷にマジックミラーを設置して女中を覗いたりとただのエロ親父かと思いきや、ダクネスへの想いがやはり強いらしく、ダクネスの婿と入れ替わってあれやこれやを企てていた模様。

さらに、よく分からない悪魔を飼っていたり、優秀な息子は計画の為に迎え入れた養子っぽい事も判明。ちゃんと悪い奴だったか…。

その他、モンスターを使役する神器を保有しているようで、今後も何かしらのちょっかいが起こりそうな予感でした。

アクアは珍しく戦闘で活躍していて、ダクネスも集団戦では持ち前の硬さが役に立っていたようです。めぐみんも含めて実は優秀な3人でしたが、カズマもまたミツルギに勝利してたし、良きチームという事で良いのかなと。

今回のbest words

この国に来る前は、家族の帰る場所を守る仕事をしてました。日々黙々と腕を磨きながら、襲い来る災厄から大切なその場所を守り、それでいて誰にも理解も評価もされない悲しい仕事をしてましたね…… (p.51 カズマ)

あとがき

城の宝物庫にあったのは漫画の他にエロ本だったのかな。どこかに日本人が紛れてる?