今回は、マケイン5巻です。
ばっちり決めた佳樹が表紙という事で、佳樹に好きな人が出来た⁈との推測から始まり、バレンタインデーもそこに絡んでくる話でした。
負けヒロインの分類も色んなのが出てきたなぁ。
あらすじ
温水は妹の佳樹がバレンタインデーのチョコ作りの際に、男と思われる相手に渡そうとしているのではと疑いを持つ。
佳樹の想い人?を探るため、デートの様子を確認しに行ったり、変装して佳樹の通う中学校に潜入したりすることに…。
感想
中々ヒロインが魅力的になってきました。ミスリードさせながらも恐らく八奈見は手作りチョコを温水に食べさせてましたし、小鞠が佳樹にチョコ作りを教わりに家に来たのも、八奈見と朝雲さんが以前温水家に行った事があるから自分も…という事なんだろうなーとか。
八奈見の自作小説も、徐々に温水の方に雰囲気傾きかけてる感が出てるような。華恋が温水と八奈見の関係性を誤解したままなのも、次回以降楽しみな所。
今回は、佳樹と橘君の関係性を探る話がメインでしたが、それ以外にも何やかんや温水は八奈見さんと食べ歩きデートしてたり、檸檬と朝雲さんと中学校に潜入したり、小鞠が家に来たりというイベントがありました。
結果的には、佳樹が思わせぶりな態度を取って兄を困らせようとした話でもあったと言える。まぁ、前巻でも佳樹のブラコンぶりで告白を断るシーンがあったので、流石に恋人が出来るって事にはならないだろうなーとは思っていましたが。
さておきまずは、佳樹とスケジュールを共有している事から、豊川稲荷に出掛けるという佳樹の様子を見に伺うというイベント。ほぼやってる事はストーカーなのですが、佳樹が付き合ってるか否かの勝負を兼ねて八奈見も参加。
これがまぁ、普通に食べ歩きでこっちがデートじゃんといった内容で、普通に可愛かったです。佳樹は見つけられず仕舞いでしたが、八奈見との写真を隠し撮りされてたので、その場にはいたんでしょう。
おきつねバーガー食べてみたし。
次に、檸檬との中学校潜入。温水は母校でもある為制服にて武装、何故か朝雲さんまで参加。ただ、朝雲さんの非凡なる記憶力と盗聴器スマートバグは役に立ってました。
園芸部である橘君との接触にも成功したものの、佳樹との関係性までは分からず。というか、朝雲さん発案の双子設定で朝雲さんがかなり悪ノリしてましたね笑。いや、最後には義理チョコくれる良い人なんだけども、変人でもある。
それから、小鞠が佳樹を探る兼チョコ作りの為に温水家に来る場面では、あまり活躍なしでしたが、鬼祭による汚れを落とすための入浴と、前髪を上げる髪型も見れたので、読者としては満足でした笑。
最後に、中学生に対する学校見学会。温水が佳樹、橘君、ゴンちゃんを校内案内するというもの。
ここで起きたのが、橘君による甘夏先生への告白でした笑。この予想斜め上の展開、しかもゴンちゃんは表には出さないものの、十中八九橘君に好意を持っているという構図も明らかに。佳樹の告白というのは、全くの邪推だった訳です。
いつも嘆いている甘夏先生への救済でもあったのですが、流石に年齢的にNG。そこは弁えてる。因みに、女々しかった小学生時代の橘くんが前に教育実習で来た甘夏先生に憧れたという経緯があった模様。
何とか告白する為に、学校見学会に潜り込んで想いを伝えるというのは何とも行動力あるな。甘夏先生は遠回しに負けヒロイン? ゴンちゃんもある意味ではそう。納得はしてるんだろうけど。
それから、佳樹はちゃんと温水を好きそうだし、温水は他の女子を好きになるんだろうし、これも広義の負けヒロイン認定なんでしょうか。負けヒロインが多すぎる!
というか、佳樹の小説が重いよね…愛が。
今回のbest words
友達がいなかったのは100%俺のせいだぞ (p.269 温水)
あとがき
冒頭のシーンのチョコをあげる方でしょうか?は、温水がイヴに玉木部長とディナーをご一緒する羽目になったのを、佳樹が目撃してたからこその発言だったんだろうな笑。
生徒会の桜井くん結構美形ですな。