心和のラノベ感想

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神無き世界の英雄伝 感想

神無き世界の英雄伝 2007.7

 

今回は、神無き世界の英雄伝です。

さくら荘、青ブタとラブコメで著名な鴨志田一さんの電撃文庫デビュー作品。スペースオペラって何ぞやと思いましたが、宇宙空間での戦争であり、駒をどう使うかという戦術寄りな話でした。因みに、敵はモンスターではなく普通に人間同士。

あらすじ

電子妖精コーデリアが選んだ艦船アロンダイトの提督は、能力も家柄も申し分無いロイ・クローバーであった。式典の会場でロイが出会ったコックのレン・エバンスは、ロイの妹ネリーを差し押さえて、電子妖精オフィーリアに選ばれ戦艦ダインスレイフの指揮官に。

若き司令官が2人生まれる中、ネリーは探りも兼ねてレンの戦闘参謀を志願する。時を同じくして、共和国から独立した企業連盟が樹立され、独立戦争が勃発していく。

感想

戦闘という意味ではラノベらしい一方で、萌え要素はほぼ皆無なのでその辺りはジャンル的にどうなんだろう。始まり方は、印象的な指揮官が選ばれるシーンでしたが、色々と説明が端折られていたのは、最後まで少しモヤモヤが残りました。電子妖精って何やねん!そんな何人もいるんかい!みたいな。

一応、共和国と反乱分子という構図の元、戦略的に軍事作戦を指揮してどう勝利を齎すかという話でした。ほぼ企業連盟目線。どういう経緯で分裂したかは謎ですが、権力争いはよくある話ですかね。

主人公は、主席で一指揮官となったロイ・クローバーかと思いきや、この1巻で言えば電子妖精から抜擢されたレン・エバンスなのではと思いました。別にレンの視点でずっと話が進む訳ではないですが、彼の疑惑の目線が最後は賞賛に変わるというのが、1つ面白い所だなと。能ある鷹は爪を隠すといった感じ。

戦術は、将棋のようにどこに配置するのかとか、相手の行動を先読みするとかに似てるように思いました。天才用兵家アレティーノとの戦闘とその散り際は熱いものがありました。

表紙絵は右上がロイで左下がレンで、真ん中はコーデリア

今回のbest words

あれは、確か、模擬戦術課程九二一号でしたね (p.149 レン)

あとがき

鴨志田さんのあとがきが長いの久々に見れて嬉しい笑。

まだタイトルの意味が明かされてませんが、神とは何を指すのか。

ガンダムとかスターシップ・オペレーターズもこういう系の話なのかな?どっちも触れてないから分からぬ…。