今回は、ロウきゅーぶ!3巻です。
表紙は愛莉という事で、自信がない事に加えて泳げない愛莉が頑張る回でした。水着回。
あらすじ
「お、俺っ!愛莉のこと、すごい大切に思ってるからっ!」
昴は元気のない愛莉が、プールの授業に向けて泳げない事を気にしてると知り、真帆の家のプールで指導をすることに。
愛莉の練習の方に感けて、テスト勉強や同好会を疎かにしていた昴に、葵の怪訝さがマックスに達する。昴を連れ戻しに来た葵は、智花らにバスケ対決を挑むのだった。
感想
この作品は女子小学生が正義なんだなーと思いました笑。どういうことかと言うと、昴にはちゃんとツンデレ幼なじみの葵というキャラクターがいながらにして、その好意はほぼ全て空振りに終わるばかりか、悪者扱いなので…。
にしても、ずっとニヤニヤして読めてとても面白かったです。良い意味でラノベらしさが出ているというか。葵という爆弾がいつ爆発するかを見守ってる感じでした。葵日記も面白い。
という事で、今回は昴が女子小学生にバスケを教えているという事実が、葵にバレる話でした。これに関しては、昴が葵に嘘をつきまくった挙句に、ダブルブッキングを犯すという一方的に昴が悪いんですけどね…笑。
葵としては、本当に単に昴の勉学を心配して、勉強を教えてあげようとしていただけなので、普通なら良い幼なじみで終わる所が、結果的に智花たちと昴を掛けてバスケ対決をして、悪者を演じさせられてたのが少し可哀想ではありました。
そもそも、愛莉の泳ぎの練習が引いてはバスケ等の自信に繋がるという理論からして怪しさはあるんですが笑、バスケ対決に至るまでは論点のすり替えがあったのが笑える。
赤点回避の為に昴を連れ戻しに来た葵だったのに、いつの間にか昴が女バスにとっていかに大事か、女バスの活動はお遊びじゃない!って話になってましたからね…。幼なじみに詰め寄られて、女子小学生に庇われる男子高校生の図式よ。
柿園と御庄寺が入って5vs3となった試合の方は、愛莉の見せ場もあって、ほぼ負けだったものの葵が折れた事で事なきを得て。何だかんだ葵も5人と打ち解けたようで何より。愛莉が特に葵を気に入ったようなのが気になる所か。
ラノベの主人公はいかに鈍感であるかも大事なんだなぁ(今更)。女子小学生のプール授業のDVDを葵に渡さない昴は天然で許しても良いのだろうか…。それと、女子に対して、鉄筋コンクリートのような体と称する語彙が独特過ぎる。
ひなたちゃんがどこからビスケットを取り出したのかは…謎である。あいりのおむねにどっきん法〜♪という歌詞を教えたとされる羽多野先生?も謎である。
今回のbest words
乗る時、私が下でも……良いですか?私の上に、昴さんが乗って頂く感じで…… (p.113 智花)
あとがき
葵の介入が、回り回って次回の遠征に繋がるのは話として上手いですね!公式戦に出られない云々の話も早く知りたい。
葵の負けヒロイン感がマシマシだけれども笑、頑張って欲しい。素質で言えば完璧だと思うのだけれど…。