今回は、新約とある15巻です。
前巻に続いて上里勢力との戦いと見せかけての、木原唯一の復讐劇という話でした。去鳴は、上里の義理の妹ということらしいですが、地味にブラコン属性を持ってる的な?
あらすじ
上条が通う学校は僧正との戦闘によって崩壊し、近隣の学校へと通うことに。秋川未絵との再会や生徒会長との出会い、そしてそこには上里の姿もあった。
学園都市に乗り込んできた上里の妹、去鳴は上条勢力の面々にちょっかいをかけていく。そして、水面下では木原唯一が上里への復讐のため下準備を進めていた。
感想
今回は、ある種謎解きみたいな展開もありつつ、結果として木原唯一の進める復讐計画によって、上里の陰謀がより大きく見えていただけという事が終盤に分かりました。
行間で小出しにされていく唯一の動きもそうですし、これまでのサンジェルマンやサンプル=ショゴス等の出来事も上手く取り込んでいたのには感心しました。
まぁ、まさか唯一が上里の理想送りを簒奪するとは思いもよらなかったんですが、この展開すらもアレイスターにとっては想定内か。実際に、あちら側との橋渡しとなって魔神の力を行使できていたらずるかったんですが、そこはハリボテだったと。
理想送りの発動条件については、効果範囲が影で、対象に矛盾した感情があることと、「新たな天地を望むか」という起句っぽいですね。で、上里勢力の面々に対しては、上里一本という気持ちがあるかは効かないみたいな。
あとは、上里が右手の異能を失ったとしても上里勢力は上里自身を見捨てない、という展開をやりたかったんだろうなと感じました。上条の言っていたことは正しいらしい。
それと、上里勢力はキラキラネーム多すぎね笑。筆者あとがきで、積み重ねによって状況は同じでも感じ方が違うというのはその通りだなぁ。14巻の感想でも書いたけど、上条ハーレムは良いとしても、上里ハーレムは見ていて少ししんどいし。
去鳴に関しては、海鳥みたいにサイボーグではないけど、生身の肉体でもなくて、制約はあるものの雪玉式に贄の術式で自身を強化するスタイルでした。上里勢力だけど一匹狼的な、それでも力の為には周りの協力も取り付けられるクリオネモチーフの少女。他人の能力をコピーして戦うのはカービィみたいでした笑。
美琴が迷走しかけているのが気掛かりかな…。
今回のbest words
頭のそれ取ると普通に可愛いんだな (p.234 上条)
あとがき
上条の代返の結果やいかに。
そして、土御門はどこに行ってしまったのか…。