今回は、新約とある1巻です。
便宜上これまでのとあるシリーズを旧約と呼ぶと、旧約を読んだのが1年ほど前で、ようやく新約を読み始められました!2022年現在では、創約の7巻まで出ているとあるシリーズですが、この新約がスタートしたのが2011年の3月。
上条不在で、浜面と一方通行のダブル主役で開幕した新約で、今までを懐かしみながら、また今までの雰囲気を感じながら読めた1巻でした。
あらすじ
第三次世界大戦終結後、浜面や一方通行の周りに平穏が訪れていた。浜面は、改めて麦野、絹旗、滝壺と共に『アイテム』を再結成し、一方通行は打ち止めや番外個体、黄泉川や芳川らと過ごす。
そんな平和な一方で、どこか物足りなさのようなものを感じていた2人の元に、闇の気配が忍び寄る。半蔵に出会った浜面は、元スキルアウトのリーダー駒場利徳の守っていたフレメア=セイヴェルンが『新入生』を名乗るメンバーに追われていると聞き、一方通行を巻き込みながら再び闇へと立ち向かうのだった。
感想
ラノベってこうだよね、と思いながら読んでました。今までのとあるシリーズを思い出しながら読めてやっぱり面白いなと。
今回は上条が不在だった訳ですが、浜面がその役割を担って、無能力者であっても状況を有利に使いながら、ヒロインを守っていく姿はこれぞ!って感じでした。
そのヒロインが、かのフレンダの妹でした。一方通行としては、前に倒した駒場の置き土産みたいなもので、浜面としては、勿論元『アイテム』のメンバーの妹で。浜面には滝壺がいて、一方通行には打ち止めというかけがえのない絶対に守るべき存在がいる中で、それでもフレメアを助けにいくというのがもうね。
それで、フレメアが追われる理由については、フレメア自身にある訳ではなく、浜面と一方通行の共闘をけしかけることで、学園都市が2人を標的にさせるということらしく。そういえば、2人とも学園都市への交渉材料を持っていましたね。現状では、脅威対象認定はされてないって話か。
そして、今回の敵はサイボーグやら、能力を道具を使って増強してくるタイプでした。確かに、レベル5の演算能力を組み込んだ機械とか普通に考えたらチートなんだけど笑、科学は日々進歩してるんだなー。
暗闇の5月計画って言葉も正直忘れてましたが笑、防御性の絹旗最愛と、攻撃性の黒夜海鳥か。
そんなこんなで科学サイドの話でした。最後にここぞのタイミングで上条が出てきたのはやっぱり嬉しかったですね。バードウェイという魔術サイドの人物も出て来て、上条がどう救われたのかも含めて次回がまた楽しみです。
今回のbest words
久々に学園都市まで戻ってみたら、なんか騒がしかったから首を突っ込んだだけ (p.399 上条当麻)
↑途中、浜面も結構良いこと言ってたんですが、あんだけタイミング良く戻ってきておいて、このセリフだもんなぁ笑。さす主人公。
あとがき
初っ端から400ページでびっくりはしたものの、やっぱりこの世界観は唯一無二だなとも感じました。というか内容的に、旧約のSS読んでおいて良かった。
番外個体が何かただの優秀なツンデレになってない…?笑