心和のラノベ感想

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妹さえいればいい。13 感想

妹さえいればいい。13


今回は、妹さえ13巻です。

ブランチヒルで編集者として働き始めた京の話と、春斗に纏わる恋愛模様が中心でした。水着回も。

感想

何かモヤモヤしたのは、京が条件付きとは言え遂に春斗のアプローチに応えたことでしょうか。勿論、伊月と那由多の関係性は揺らぐ事なく付け入る隙もないので、新たな恋に向かうのは現実的と言えるんですが、二次元の負けヒロインは一途でいて欲しいような、少し複雑な気持ち。

よく考えてみると、千尋も妹と打ち明けて以降は、兄の伊月にベタベタという感じではなく、寧ろ春斗への恋心を募らせてますよね。こういうところが、フィクションでありながらもよりリアリティがあるのかも知れません。

今回のボドゲの『ワードウルフ』はルールも分かりやすくて面白そうでした。配られた同じお題の単語について会話する中で、1人だけ別の単語を持っていて、その人を当てれば人狼側の負けで、人狼側が自分以外の共通の単語を言い当てれば人狼側が逆転勝利というもので、確かに、2種類の単語にある程度の共通点が無いと人狼側が不利になるという。

伊月が兄と姉と問題を出した事で、プレイヤーたちが困惑したり、セックスと相撲というお題も見ていて中々にスリリングでした笑。

大学でTRPGサークルに入った千尋が成り行きで春斗を彼氏としてメンバーに紹介する件では、ちゃっかり晴彦さんと呼ぶように(松尾晴彦が春斗の本名)。そういや、那由多の本名も本田和子と明かされました。やっぱりペンネームが良いね。

京の編集者の話では、例の神坂くんのネット小説をレーベル創刊に合わせて採用し、担当することになりつつも、イラストレーターや改稿の面で揉めてしまって、上手くいかず。それでも、三田洞さんの尽力もあって、無事解決。意外と、メールだけでなく対面で会って他愛無い話をして打ち解けるような、ある意味遠回りな行動が時には大事なんだなと感じました。

何やかんや理想の編集者像に悩む京に対して、京の長所はバカなところって言える伊月はやっぱり主人公だなーと思いました。そんな一言に、京は自分のやりたいことである、伊月の那由多へのラブレター小説の出版をオファーするに至ると。そういえば、エロマンガ先生だと、ムラマサの正宗へのラブレター小説は出版されない道を辿ったんでしたね。

アシュリーの結婚式に、那由多へのプロポーズ、そして3年の月日が流れて次回が最終回か。意外と人間関係は収まるところに収まりそう?

ドラマCDの話は…何かごった煮で脈絡ない感じでした…。

今回のbest words

あー、ヤリチン王子になりてーっ! (p.200 不破春斗)

あとがき

徐々に新鮮味とか突拍子のなさが薄れてきた感じがありつつ、次回はハッピーエンドが見られる事に期待です。

主人公になりたいと思うのを辞めてはいけない…!