心和のラノベ感想

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妹さえいればいい。12 感想

妹さえいればいい。12


今回は、妹さえ12巻です。

表紙で誰この2人?と思ったら、伊月と那由多でした。こういう展開でこういう表紙になったのかと納得しました。帯も斬新ですね笑。

感想

まずは青葉なんですが、挿絵と相まってめっちゃ可愛いしエロい。夢オチで済んで良かったものの、何か個人的には凄くヒロイン度が急激に上がった印象です。

那由多と別れた後の伊月は、頭を坊主にして執筆に専念。拙僧とか候とか言ってるの笑う。一方の、那由多は髪を短くして、ゲーム三昧で、小説家を辞めると言い出す始末。何となく、前回の終わり方的には、伊月が選択を誤ったようにも思えたけれど、安定して職人タイプで小説を書いていくことは、業界的には寧ろ正解なんだよなと。逆に、文句ばかりで堕落していく那由多にも非があると思えてきました。

そんな那由多を糺したのは、京ではなく蚕だったのは意外でした。京もこの一件で、甘やかすだけではなく、時には作者を引っ張っていくような強さも編集者には必要であることを悟る訳ですね。

今回の騒動は、京にとっても恋愛面でチャンスであった筈ですが、まぁ事ここに至ると那由多ルートが正道な気もします。そして、2人の仲直りがメインであった一方で、アシュリーと海津さんのカップル誕生も大きな出来事でした。アシュリーが素直に言った事が1番の要因かな。あとは大人のテクニック。

その他、自作の実写映画の主役俳優からの那由多へのアプローチとか、羽島兄妹に妹(栞)誕生などのイベントもありましたが、伊月と那由多は冷静に家族になりたい人を考えた時に、やっぱりお互いの名前が浮かぶんだなと。恋はするものではなく落ちるものとはよく言ったもので。

伊月が那由多のためだけの小説(ラブレター?)を書き上げたことで、2人は元の鞘に収まった形。少し離れた方が2人にとっても良さを再認出来たんじゃないですかね。そして、伊月の小説家としての力量も、一石二鳥で勢いだけではなく技巧も組み合わさったものにランクアップした感じかな。

小説家は小説を書くしかない…!

今回のbest words

小説を書かない小説家など、ただのウンコ製造器です! (p.137 三国山蚕)

あとがき

少し伊月の復活の要素が少ない気もするんですが、復縁できたのは良かったですし、これを機に作家としてのスキルも上がったようなので、14巻でプロポーズまで漕ぎ着けられそうかなぁ。

次回はさすみや!を見たいですねぇ。