今回は、妹さえ5巻です。
みゃーさん可愛い!
京が編集者のバイトを始めるのと、大分恋愛でも動きがある回でした。あとはちょっぴり水着回。
感想
何の取り柄もないと自分を卑下する京が、夢や目標などに向かって勤しんだり、あるいは自分も伊月らの世界を体験するために編集者のバイトを始めて、それが物語の歯車を回していったという感じでした。
1番好きなシーンは、アニメ脚本会議で原作者の伊月と脚本家が言い合うシーン。諸々大人の事情がある中で、ついつい妥協してしまうところを、本音と本音をぶつけ合って、時には言い合いになりながらも、より良いものを作り上げていこうという信念が垣間見えて良かったです。割と僕も日常的に流されがちなので、意見を表明していくことの大事さを感じました。
まぁ、これも京の横槍が発端になってるんですよね。少し思ったのは、春斗のアニメ化の失敗も、意外と春斗の大人な対応というか、是が非でもの熱意みたいなものをぶつけなかっただろうことも原因の一つなのかなと思ったり。春斗の場合は、アニメ制作会社のトリプルブッキングや別の大きな作品に手を割かれてしまったが故の低クオリティだった訳ですが、伊月の場合も別枠のアニメのスライドによるアニメ化で逆風でしたからね。
そして、何と言っても春斗の京への告白ですよ。意外と早まったなーという感じですが、返事は保留。かと思いきや、ドミノ倒しのように次は京が伊月に告白という。伊月は好きな人がいるときっぱり。あぁ、何と負けヒロインとはかくも美しく献身的なのか。
ここから関係は気まずくなるのか、はたまた自分磨きで再挑戦となるのか。京は真の強い子だと思うので、絶対振り向かせる!と頑張りそうですけどね、親友の那由多が恋のライバルだと難しいな…。
ところで、海津真騎那の『ふたぐんっ!』ってどんな話なんだろう…?
今回のbest words
……これはお前が10歳の誕生日のときに儂が買ってやった高級パンティーだな……。模様がよく似とると思っとったが、まさか実物だったとは…… (p.144 蚕父)
↑良い話かと思ったら、やばい父エンド笑。
あとがき
鎌池和馬先生は《堕天使》か…笑。
編集者の楽しさと闇を見た気がする巻でした。本当、原稿を待つのって胃に悪いだろうなぁ…。あとは、新人賞の選考のシーンは興味深かったですね。
そういや、確かに作中に出てくるお酒やらボドゲを真似てみたくなるなぁ。