今回は、ラブだめ5巻です。
表紙が、勝沼さんと日野春先輩のツーショットになりました。シリーズが続いていくと各キャラの成長等を感じられて良いですね!
あらすじ
清里さんの失敗談を聞いた耕平は、自分の掲げる理想に懐疑的になり、上野原とも距離を取っていた。そこへ、修学旅行の一件に纏わる中学時代の同級生が訪れて…。
一方、上野原も耕平の為に自分に何が出来るのか悶々としていた。そんな時、D会議室のマスターからの助言により、自分と思考が真逆な勝沼と日野春先輩と話し合いの場を持つことに。
感想
今回の話は、"再起と新規のゲームスタート"って感じの回でした。絶望感に打ち拉がれてからの復活。
大事な点は、今までも散々出てきていた"自分を貫くこと"と、"自分がやりたいことは何か"という点でした。
終盤の上野原家ご訪問イベントで、上野原が何故自分にしか出来ないことに拘泥するかが明かされました。父曰く、手に職を持つことで社会の羈紲に縛られる事なく自由に生きて欲しいとの思いが、少し曲解されているということらしく。
でも、確かに自分の好きなこと、やりたいことに熱中する事が、自分にとって1番幸せなんだろうと思います。今回、上野原が上記の2人と話し合う事で、耕平と一緒にいる事が自分のしたいことだと気付く。
こう見てみると、やっぱりメインヒロインは上野原なんだよなぁ笑。1巻の表紙ですし、作戦とは言え春日居さんに彼女ですって言っちゃうし。
それにしても、上野原父は良いキャラしてました笑。ある意味ラノベらしい。半月読まなきゃな…。
そういえば、常葉について触れてませんでした。彼、イケメンで何でも出来そうなイメージがありながら、ここのところは、ひ弱な印象だなと内心思っていました。そして、今回の独白で常葉の行動は当たり前をなぞるだけだったと判明しました。
やはり、ここでも自分を貫くとか、本気で自分のやりたいことをやれているかとか、そんなテーマを感じます。鳥沢にしても、自分のやりたいことを信じきれなかった過去があるようで。
凡人の方が多い世の中ですが、積み重ねは無駄じゃない、報われる未来が見たいものです。
73ページの挿絵は、ひだまり彼女を髣髴とさせました。あと、アプリ開発依頼のとこ、少し弱キャラ友崎くんの影がチラついたような…。
あとがき
次回が最終巻らしいですね。つい最近、初鹿野さんのtwitterで凄いページ数のプロットを拝見しましたが如何に…。みんなをラブコメ主人公に…?
清里さんの幻想をぶっ壊してのハッピーエンドに期待しましょう!
2022.6.12