心和のラノベ感想

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現実でラブコメできないとだれが決めた? 感想

現実でラブコメできないとだれが決めた?


今回は、ラブだめ1巻です。

今作は、第14回小学館ライトノベル大賞の優秀賞受賞の作品。刊行は、2020年の7月。

あらすじ

ハッピーエンドに至るラブコメを熱望する長坂耕平。しかし、自分の特技や周囲を顧みてもラブコメ要素は1つとして見出せなかった。

それでも現実が、ラブコメなんて不可能だというのなら__。できるように、作り替えてやればいいのだ。

耕平は、ラブコメを求め調査を徹底し、想い人を屋上に呼び寄せ告白を敢行するも、現れたのは別人で…。

感想

タイトルからは、どんな展開になるのか予想がつきませんでしたが、端的に、これは平凡な主人公が奮闘して、ラブコメを自ら創出していくお話でした。

大まかには、手違いなりにもラブコメをしていく為の共犯者を得て、結果的にその共犯者が幼馴染だと誤認知される話。←え?

学校のイベント事は特にこれといって起きず、話の流れとしては平坦な感じ。耕平と彩乃の話し合いが面白さの肝だと思いました。

何はともあれ行動を起こすということがまず大事だということが伝わってきます。主人公は真面目にやってるつもりだと思いますが、その熱量が変態レベルという笑。ヒロインになり得る人材のプロフィールを探ったりして友達ノートなるものに纏めている訳ですが、これは最早ストーカーでは…。

その反面、協力者となった彩乃はめちゃくちゃ優秀という。キツい態度を取っているようで、M会議室では、律儀に手を挙げて発言するような様は好感が持てます。

今巻で、耕平のラブコメに目覚めるきっかけとなった過去は明かされましたが、彩乃が馬鹿に拘る理由については次回以降でしょうか。

今作の特徴として、パロディが多い点があります。沢山ラノベ等を読んでいる人こそより楽しめる作品だと感じました。気付いたところで、あとがきでも触れていた弱キャラ友崎くん、チラムネを始め、とらドラ!、俺ガイル、SHIROBAKO、冴えカノ、SAO、ニセコイetc…。色々な名作の良い所を吸収して出来たのがこの作品という感じがしました。

あとがき

最後で、清里さんの裏側?が少し見えての引きとなりました。次回以降メインヒロインの立ち位置はどうなっていくのでしょうか。ラブコメ=ハッピーエンドとも限らない気もしますが…。

1巻では、話の流れや登場人物の開示で手一杯となりがちですが、2巻の展開に期待です。

2022.6.4