今回は、問二、永遠の愛を証明せよ。です。
こちらの前巻を読んだのが、去年11月なので4ヶ月前ですか。おそらく、この記事を下までスクロールしていただければ、1巻の感想記事が見当たる筈。
ヒロインの可愛さと、物語の整合性、キャラのブレなさが良いなぁと思っていましたが、今回もそれは健在。いや、ある意味キャラのブレなさ、もっと言うと傑の考え方の変遷は今巻のポイントでもあると言えそうです。
前回で、コクハクカルテットは終わりましたが、今回は次なるゲームが始まります。とは言え、これで話としては決着かな?
あらすじ
『コクハクカルテット』の後、傑は凪沙に対して、お互いが好き同士であるものの、好きになった過程が思い出せず、関係を進められないままでいた。
その一方で、青ヶ島さんからのアプローチは続き、自分の気持ちに揺らぎがあることに気付く。
そこで再び現れたクピドによって、『リメンバーラリー』というゲームに巻き込まれていくことに。
感想
今回の表紙は、凪沙と背景が風船ですね。メインヒロインが凪沙というのはありますが、どうせなら展開的に青ヶ島さん表紙の方が良かった気もします。
そして、青ヶ島さんがとにかく可愛い。負けヒロイン寄りのキャラだから、真っ直ぐに愛を伝えてくるからなんでしょうけど。これだけ魅力的だと、凪沙との間で迷ってしまうのも仕方ないと思います。このどちらとも選べないような展開作りは上手かったです。
少し残念だったのが、秋草優陽というキャラクター。中学生ながら美凪の彼氏として登場し、傑に食ってかかるポジション。立ち回りとか気持ちとかは分かるんですが、中学生にしては頭の回転良すぎるし、傑のライバルとは言え弁えてない感じが鼻についたのと、やはり美凪に釣り合ってないと思いました(お互い悩んでいるシーンはありました)。
今回のゲームの特性上、過去の記憶がチラホラ出てきて、優陽と美凪の馴れ初めの記憶も出てきてはいたんですが、少しキャラ付けが弱いかなと。
あとは、思い出って大事だなとも感じました。どの出来事が今の自分を形成しているんだろうなと考えさせられました。そして、自分にとって忘れてしまいたい思い出も、それを糧に前に進む原動力になることもあるという。
そういえば、傑の思い出の【運動会】【家族との遊園地】【修学旅行】ってどんな話だったんでしょうね〜?
あとがき
主義主張がはっきりしていて、結末も綺麗に終わったので、全体的に良かったと思います。
嫉妬は適量が良いスパイスみたいなもの、みたいな表現も好き。
次回作にも期待です。
2022.3.27