今回は、小悪魔ティーリと救世主⁉︎です。
何と言っても、今作は大人気のよう実の前作に当たる作品ですね。作者の衣笠彰梧さんと、イラストレーターのトモセシュンサクさんというタッグも同様です。実はこの2人、プライベートでも仲が良いそうで。
よう実の画集は既に2冊発売されているんですが、どちらも小悪魔ティーリの絵も載っているんですよね。そんな訳で、画集を見る前にこっちも読んどかないと、という流れです。下調べしてから世界遺産を見た方が、より凄さが分かるみたいな理論と同じ笑。
あらすじ
不良と恐れられる高校生、鮫島聡一郎はある雨の日に、片翼の小悪魔ティーリを拾う。ティーリはそのまま聡一郎の家に留まるばかりか、自由気儘に振る舞うように。
そんな折、突然家に金髪美少女が訪ねてくる。その少女は、ティーリを地獄に送り帰す天使のエリーゼであった。
感想
会話のテンポが早く、とても読み易かったです。まさにラノベといったゆるさ。
横柄だけど、どこか憎めないヒロインとか、一緒に時を過ごしていく中で色々分かってきて、なんだかんだ言って最後はお別れを惜しむようになってとか、あるあるですけど、面白かったです。
最後のティーリのツンデレ感には、やられてしまいました…。これは続刊が読みたくなる訳ですよ。
文章のタッチはやはり、どことなくよう実の雰囲気が感じられました。10年前の作品になるので、少しネタが古いのもちょこちょこありますが、それもまた味というか。
実は、天使が悪魔で、悪魔が天使でっていう部分はこういう作品ではよく見かけます。天使と悪魔の作品として、ガヴリールドロップアウトが真っ先に浮かんだんですが、あれは天使の方が人間界のサブカルにハマって自堕落になる展開でしたね。
大天使から私生活を覗き見られていると考えると、怖いなー。
あとがき
次回はどういう展開になるかなー?ティーリの片翼になった経緯とか、もしくは天使か悪魔どちらかから新キャラ登場か。
そーいちろーさん学校で友達いない設定なので、学校生活の描写は少ないだろうし… 荒崎さんの行動にも注目でしょうか。
2022.3.5