心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

ソードアート・オンライン18 感想

ソードアート・オンライン18


今回は、SAO18アリシゼーション・ラスティングです。今回でアリシゼーション編は一区切りとなりますが、9巻から続いていたと思うととても長く感じます。ラスティングということで、多分「続いていく」みたいな意味だと思います。これって、アンダーワールドという概念が心にとか、記憶に残り続けるみたいなニュアンスかと思ってたんですが、読み終えた感じだと、一応の終結とは言えまだまだこのテーマを引き摺っていくのかなという気がします。

あらすじ

アンダーワールド大戦2日目、自分を責め苛み続けたキリトは、ユージオの記憶の欠片に感化され、遂に目を覚ます。因縁の相手PoHや、心意を吸い尽くす化物と化したサトライザーに対し、アンダーワールドの守護者として、周りの想いを受け取りつつ、キリトは立ち向かう__

感想

まず今回のあらすじ考えるの難し過ぎでした笑。話に入り込み過ぎると長くなるし、踏み込まないと短くなるし…。400ページ越えの長さだった今巻ですが、内容としては大戦6後日談4くらいの構成となっていました。

さて、まずはPoHの扱いなんですが、前回17巻の記事でも触れたんですけど、雑というか一読者としては残念だったな、と。勿論アリシゼーション編のスタートって、死銃事件があって、ラフコフメンバーからキリトが注射を打たれる所から始まるので、過去に終止符を打つという意味で、PoHを出すこと自体は悪くないとは思います。ただ、やはりヴァサゴとあのデスゲームを生き抜いて権謀術策を巡らせたPoHが重ならないですし、もっと強者であって欲しいというか。勧善懲悪で良いんですが、今回は更にガブリエルがチート過ぎたので、インパクトに欠けてしまったのがやはり残念に感じました。

キリトとアスナが過ごした200年の間も一応ほとんどが謎のままになっています。アリスはセルカに会えたのかとか。2人の魂年齢は凄いことになっている筈ですが、意外にもあっけらかんと話は進んではいましたね。

アリシゼーション編の命題として、魂はどこにあるのかという問いがありました。結局答えは分からず仕舞いなんですが、キリトが立ち直った経緯からすると、他人と過ごした記憶等も関係するのかなと思います。主観と客観というか。まぁ、普段仕組みを気にせず色んな機器を使って暮らしているように、別に深く理解する必要のないものということで。

因みに、アンダーワールドで死んだ人界人のフラクトライトって抽出できないんでしたっけ?だとすると、ユージオは幼アリスと幸せに暮らしている事を願うばかりですね。

あとは、自分で梱包されて配達されたアリスには久々に笑いました。機械人形の身とは言え可愛い…⁉︎何か別の作品のネタとして使えそう。

残された伏線について

①消えたヴァサゴの行方

②ニエモンに搭載された茅場晶彦のコピーの行方

③比嘉によって作られたキリトのコピーの今後

この辺りでしょうか。

さいごに

次回予告として、知性間戦争というキーワードが出てました。プロローグⅢでは大いに戸惑いもした訳ですが、SAOシリーズは今後も続くようなので、どう舵を切るか期待したいです。

2022.2.5