今日2本目の記事は、公務員、中田忍の悪徳2を取り扱いたいと思います。発売から1ヶ月温めてしまってました。表紙の構図は1巻と同じですが、アリエルが笑顔になっているのが印象的です。ラノベと言って良いのか、ジャンルは何なのかという問題はありますが、今巻は子育ての楽しさと表裏一体の大変さが現れていたように思います。
あらすじ
区役所福祉生活課支援第一係長中田忍は、ある一つの悪徳を犯している。
穏和な生態と柔和な笑顔がかわいい、言葉の通じぬ異世界エルフ“アリエル"を秘密裏に保護し、生かし続けていることだ。
「オカエリナサイ、シノブ!」
アリエルと過ごす、慎ましくも穏やかな日々は、むしろ忍の罪悪感を苛み。
「変わらないでください。忍センパイ」
「僕は忍に、変わって欲しいと思う」
支えてくれる理解者たちは、それぞれの思惑から、忍の信義を惑わせる。
クリスマスの足音が近付くある日、区役所福祉生活課支援第一係を訪れた、謎の幼女。
「はじめまして、ぱぱ!!」
元気いっぱいに抱き付いてきた見知らぬ幼女を、忍は迷わず警察へ突き出すが――
感想
今回はあらすじをHPから結構パクってしまいました笑。しっかり書くと長くなりそうだったので…。
話の所々に豆知識が入っていて良いのと、会話等にはかなりリアリティがあるように思います(女性公務員の会話とか)。
アリエルに関しては、大分人とのやり取りに慣れてきた印象ですね。かと言ってまだ日本語を全て理解した訳でもないですが。この徐々に成長していく感じは、宛ら子育てのように思います。また、今回は親子喧嘩から気を利かせて家出する幼女が出てくるという展開もありました。
アリエルの生態については、今回はほぼ前進はなしですかね。埃魔法とか魔法と副作用?についてとか、そもそもの転生の理由とかも謎のままでした。結構ページ数は多かったですが、アリエルの発した「だいすき」はエモかったですね(意味は分かって使っていないだろうけど)。
少しずつ忍の棘のある感じは無くなってきた…⁈
あとがき
今回、アリエルが外に出るというハプニングはなかったものの、アリエルの存在が第三者にバレる展開はありました。
また、忍の過去についてですが、親との折り合いが悪いことや、昔大切な人を守れなかったような事が示唆されました。忍が結婚出来なかった理由もまだ明かされてないですかね。そして、3巻への引きもあったので、気長に待とうと思います。
2022.1.22