心和のラノベ感想

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キミの青春、私のキスはいらないの?感想

キミの青春、私のキスはいらないの?

最近、記事を書いていてラノベのあらすじを考えるのが楽しいなーと思っております。ラノベの表紙を捲った右の部分や、表紙裏などにあらすじは載っていますが、それと自分で纏めたあらすじを見比べては、上手く要約出来たかなと確認してみたり。

このブログでは、軽いあらすじの後に感想載せてるだけですが、もう少し物語に踏み込んだ梗概を入れても良いのかなとも思ったり。

さて、今回は電撃文庫より「キミの青春、私のキスはいらないの?」という作品です。明日12/10に2巻が出るとの事で、駆け込みで読んでみました。序盤は少し退屈にも思えましたが、主人公の離反する気持ちが良いなと感じました。チラムネは、少しオシャレなラノベ作品という認識なんですが、それに近い感じがしました。個人的に好みかと言われるとそうでもないんですが()、チラムネ系統の世界観が好きの方はこの作品もハマるのかなと思いました。

タイトルのキミを漢字にしない理由って何だろうなぁ。

あらすじ

完璧主義を掲げる黒木光太郎は、友人から「高校生で、キスしたことないなんて病気じゃない?笑」というツイートがバズったことを聞き、戸惑いつつも、キスは意味のないことだと一蹴する。

ある時成り行きから、無駄なことを好む日野小雪と勝負をすることに。その内容は、無駄なことを光太郎に1つでも楽しいと思わせたら日野の勝ちというものだった。

感想

世の中、無駄なことって無いんだろうと思います。そしてまた、無駄だと思っていたことが実は後から思い返すと大事だったと気付くことだってあるんだろうと思います。意味あることだけで過ごせるならば、それが1番なんでしょうが多分それだと疲れてしまうので、無駄なことも多少挟むのが良いのではないかとも感じます。

光太郎は、無駄なことだと思っていたことを日野と共に色々と経験し、一緒に過ごすことによって徐々に気持ちが変わっていきます。何かその過程が、愛おしく思えました。1つのボーイミーツガールが己の価値観を変える、正に青春ですね。

また、完璧主義と一口に言っても、1人の人間出来ることって限られているんですよね。だから、自分をちっぽけな存在だと思ったり、生きる価値があるのか等と懊悩したりする。その気持ちって凄く分かるんですよね。でも1人ではどうしようもないから、他人に依存したり、承認欲求を他人に求めたり、何とか折り合いをつけて騙し騙し生きていくんだろうと思います。高校時代は特に、自我も定着してきて、周りと比較したり、センチメンタルな気分になったり、難しい時期ですよね。

あとは、中身のモノクロの挿絵が個人的に良かったと思います。表紙のカラー絵よりも、挿絵の方が良い気がしました。何か表紙の日野はチャラい感じで、挿絵はエモいって感じです。日野は軽い女って噂だったのに、ストーリー上ではそんな感じ全くなかったなー。多投される「にーっ、と笑う。」って表現が癖になる。ひげひろの沙優は「にへら」と笑ってましたが。

おわりに

日野が実は病気抱えてて、余命少ないんですルートではなくて安心しました。何か儚げで消えてしまいそう感が文章から漂ってるから…。

日野の過去は清算さていないものの、光太郎が、日野への想いに気付いてそれを伝えているので、次巻がどういう展開になるのか想像付きませんが、期待したいと思います!

2021.12.9