心和のラノベ感想

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海鳥東月の『でたらめ』な事情 感想

海鳥東月の『でたらめ』な事情

こんにちは、心和です。

今回は、11/25に発売の第17回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》である作品を見ていきます。やはり、金帯を見ると手に取ってしまう…。何かタイトルがほんのり涼宮ハルヒの憂鬱を彷彿とさせます。

あらすじ

仲良しのクラスメイト奈良芳乃は、「鉛筆が盗まれた」と海鳥東月に相談を持ちかける。実は、海鳥がその犯人であり、盗んだ鉛筆を密かに食していたのだった。

そんな時に、でたらめちゃんが訪ねて来て、海鳥の行動を看破した上で、自分の正体は嘘が実現したものだと語る。そして、生きていくための嘘殺しに協力して欲しいと持ちかける。『嘘を吐けない』海鳥東月と、『嘘そのもの』でたらめちゃんコンビの命運はいかに__

感想

表紙は、でたらめちゃんです。最近は、たんもしのシエスタの影響から、白髪のキャラ人気が出てきてるのかなと思わされます。さて、一読してみたは良いものの、正直よく分からないというのが本音でした。ジャンルは、異能バトルにちょい百合が入ってる、みたいなところでしょうか。情報が小出しにされ過ぎてて、読者目線でキャラクター達は何がしたいのか、どうしたいのか等感情移入の余地がないと感じました。

帯によると、可愛いが全面に押し出されていますが、実際は狂気じみたキャラしか出てこない笑。他人の鉛筆を盗んで、ご飯に塗して食べるキ○ガイと、自分の顔が世界一可愛いから他人に自分の顔になるよう強要する危険人物と、嘘から生まれた化け物がその実です。序盤は怖いもの見たさで読み進められましたが、中盤以降は説明不足過ぎて、何故か共闘してるし、羨望桜が何者なのかも分からないし、嘘憑きの設定も理解出来なかったです。

さいごに

応募総数2332作の頂点の作品が今作でした。どういう基準で審査されてるか分からないですが、うーん…。今後は、泥帽子との対決が描かれていくのでしょうか。

小咄ですが、中の冊子のベノム2巻の説明文が、海鳥東月の『でたらめ』な事情の説明文になってましたね。校正さん頑張って!

2021.11.27