心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

ソードアート・オンライン 感想

ソードアート・オンライン

 

こんばんは、心和です。

ようやく日本シリーズが始まりますね。昨年最下位のチーム同士が行う頂上決戦、個人的にはヤクルトを応援しつつ、行く末を見守ろうと思います。

さて、今回から映画の影響をもろに受けてSAOを1巻から読んで感想を残していきます。既に、今現在本編は26巻、プログレッシブが8巻まで出てるので長い戦いになりそうです。

あらすじ

2022年11月6日、VRMMORPGのフルダイブ型ゲーム-通称「ソードアート・オンライン」がサービスを開始する。のべ1万人がログインする中、暫くしてログアウト出来ない状況に気付く。全員が強制転移の後、ゲームマスターから「これはゲームであっても遊びではない」と告げられる__。それは、後のSAO事件と呼ばれるデスゲームの始まりだった。

感想

最近は、ラノベのジャンルでもラブコメが増えていると感じます。それは、書き手側も読み手側からも敷居が低いからだと思います。キャラクターの個性と関係性を作ってしまえば、あとは身近な日常生活やイベント事を入れるだけでも物語にはなってしまう。

一方で、ファンタジー、アクション、異世界物などラノベには様々なジャンルが存在しますが、そういった類のものは得てして設定が複雑になりがちで、矛盾等も起こり易い。読み手側の負担としても、設定を理解するまでに時間がかかることが多い。まぁ、一旦その世界観を受け入れてしまえば、そのまま最後までいける部分もありますが。その点で、SAOはゲームと現実をリンクさせて、ゲーム内での死=現実の死という分かりやすい構図となっていて、非常に障壁が低い。こういう設定ってSAO以前にもあったんですかね?とても秀逸な設定だと思います。

今巻では、ゲーム攻略組以外にも商人や釣り人、殺人に手を染める者から、キリトとアスナのように結婚するような例も出てきます。ゲームの中でも、現実世界とやってることは大して変わらないんだなと思うと同時に、世界観の広さも感じます。

展開が早くて、実はアインクラッド編は1巻で完結するというのは驚きでした。キリトとアスナがしっかりと出会うのも、74階層なんですね。ゲームクリアも100階層到達ではなくて、なし崩し的な感じでした。これは、確かにプログレッシブでの補完したくなる理由も、読みたくなる理由も分かるというものです。

アスナが完璧ヒロインでした。1巻にしてかなり出来上がってますし、少し読むのも気恥ずかしいような描写も多いです。ただもう本当、戦闘能力だけでなくて、気遣う優しい性格に、料理スキルまでスキがないですね。キリトの事を君付けで呼ぶのも何かポイント高い。

地味に1番好きなシーンを挙げるとすると、最初の茅場晶彦のデスゲーム宣言の後、手鏡によってアバターではなく素顔が晒されるようになって、その後にキリトとクラインが決別する所ですね。クラインの「おめぇ、本物はけっこうカワイイ顔してやがんな!」のとこが狂おしいほど好きです。

さいごに

やはりラノベってこうだよねっていう、何というか安心感みたいなものがSAOにはありますね。

SAOというゲームはひとまず終わりますが、SAOの物語はフェアリィ・ダンスファントム・バレット、アリシゼーション等続いていきます。SAOシリーズは、作者の川原さんがwebで公開して650万pvの伝説の小説みたいな触れ込みがありますが、その当時から作品を知っている人って凄いなと思う訳です。鬼滅の刃なんかも大分流行りましたが、勿論最初の頃から応援してる人がいたからこそ物語が続いてアニメや映画にもなっていった訳で、流行の前から先駆的に作品を知っている人は凄いですよね(2回目)。

また、中々戦闘描写を頭の中で想像するのは苦手で、改めてアニメには感謝するしかないとも思いました。アニメと原作どっちを先に見るかっていう議論もあると思いますが、それはまた別の機会で。

今作は、アクセルワールドとほぼ同時並行で書かれてて凄いなぁと思うのですが、何故かSAOの方が人口に膾炙してる気がします(あとがきで知った事ですが、刊行的にはAWの方が先でも、書かれたのはSAOの方が先らしいですね)。なのでAWの方も読んでみたいんですが、個人的な事情によりそれは当分先の事になりそうです。

自分が死ぬ際に、「死ぬのは嫌だー!」ではなく、「この……人殺し野郎が」って言えるクラディールさん強キャラですね?

2021.11.19