心和のラノベ感想

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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 感想

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

はじめに

今回レビューするのは、青春ブタ野郎シリーズ第8弾に当たる「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」です。まずは、謝罪と言い訳をさせて下さい。普通、シリーズ最初のバニーガール先輩から記事作れよって話なんですが、ブログ開設前に既に読んでしまってまして…(需要があれば、再読の際に掲載しますがその心配はご無用でしょう)

ただ、青春ブタ野郎シリーズの書評をするに当たってこの巻から始める都合の良い理由が2つあります。

1.アニメ・映画の丁度続きになること

2.前の巻から1年半ぶりと時間を空けての出版となっており、新展開と銘打たれていること

まぁ、偶々タイミングが合っただけで牽強附会も甚だしいですが(笑)、今後最新刊まで読んで記事を残していこうと思うのでよろしくお願いします。

青春ブタ野郎シリーズとは

一応シリーズについて、簡単に触れておきます。思春期頃に、ストレス等の原因から、未来が見えたり、自身が分裂したり等様々な不思議現象が起こるとの都市伝説「思春期症候群」を巡る青春群像劇ってところでしょうか。

作者の鴨志田一さん、イラストレーターの溝口ケージさんは、前作のさくら荘のペットな彼女から同じタッグですね。今回、これだけ出版間隔が空いたのは、当作品のアニメ化とか鴨志田さんが別作品のjust becauseとかに関わっていたからですかね。

今回のあらすじ

翔子さん回を2巻分挟んだものの、内容はおるすばん妹の続巻という感じ。花楓は、かえでの意思を汲んで兄の咲太と同じ高校に行きたいと告げる。しかし、いじめの影響で不登校だった事に加え、学力的にもそれは無謀な挑戦である事は明らかだった。麻衣さん、のどか、咲太から勉強を教わる一方で、通信制の高校についても理解を深めていき、最後に花楓が出した答えとは…

感想

全体的に内容は暗めなんですが、最後に自分の意思で進路を決めた花楓の強さに胸を打たれる良い話でした。私も、いける範囲で志望校を決めた経緯があるので、大人だなと思います。

因みに、麻衣さんはセンター試験で900点中830点取ったそうですが、何このハイスペックお化け…芦田○菜ちゃんかな?

あと、通信制の高校の紹介の部分で、豊浜のどかが所属するアイドルグループ"スイートバレット"のメンバーの一人が、自身もアイドル活動故に学校で馴染めず、通信制の高校に入学し上手くやっているという設定を持って来たのは上手いなぁと思いました。

今回の話では、思春期症候群がほとんど出て来ないのでそこが少し退屈かなぁとは思います(花楓のいじめの原因と痣の理由も未だ不明)。事件が起きないコナンとか魔女教が出て来ないリゼロ 、みたいな。巻き込まれ体質って物語の上では重要ですね〜。

さいごに

左が"かえで"時代、右が今の"花楓"

表紙絵を見た時に、新キャラかな?と一瞬思いました(笑)。それくらいの見違えようですよね。文章だと、かえでと花楓の区別付けられますけど、もしアニメってなったらめちゃくちゃ難しそうだなーと漠然と思います(物語シリーズ以上の難易度だったり?)。

鴨志田さんは伏線を敷くのが上手いなぁと感じるのですが、ランドセル姿の小さな麻衣さん似の少女、翔子の過去改変による霧島透子の存在、翔子の沖縄への引っ越し辺りが今後どう絡んでいくのか楽しみです。

2021.11.6