心和のラノベ感想

1ヶ月15冊読了目標!

三角の距離は限りないゼロ8 感想

三角の距離は限りないゼロ8


今回は、三角の距離8巻です。

迎えた最終巻。展開としては想像通りって感じでした。舞台となった北海道の宇田路市は、小樽をイメージした?架空の地名で、失恋探偵ももせでも出て来た場所のようです。

あらすじ

明滅的に人格が変わっていく中で、2人のどちらを選ぶか決める事の出来なかった四季であったが、秋玻と春珂と共に2人の幼少期に過ごした地元へと向かうことに。

時間をかけて新幹線で向かった宇田路市で、秋玻と春珂のルーツとなった場所を巡っていく。結論を中々出せないでいた四季であったが、2人の遺書や友人らの後押しによって覚悟を決めるのだった。

感想

まずは完結おめでとうございますということで。端っから二重人格の2人のどっちを選ぶのか?四季の矛盾を孕んだ相手への接し方への折り合いという二面性のテーマで進んで来た今作でしたが、8巻を要して答えが出ました。

2人の結末については、大凡予想通りで、どちらも正しくてどちらの性格もまた自分という形で1つに統合されるという。これは、四季の問題とも密接に関連していて、矛盾を抱える自分もまた自分であると認められるかどうかみたいな話で。

秋玻と春珂の元の名前については、"こっちゃん"というヒントが以前に出ていて、春夏秋冬が随所に見られる物語だったので、薄らと暦系の名前だと予想していましたが、正解は「暦美」でした。

残念だったのは、秋玻と春珂が分裂した事件が明らかにされなかった部分ですね。引っ張るだけ引っ張ってやらないんかいという、うーん…。それから、何となく推測してしまうのが、岳夫さんって2人の実の父じゃないんじゃないかって。それは、2人に似ていない容姿や、焼きそば店での件とかetc。

あとは、前々から言ってましたが、キャラクターが弱い。須藤ちゃんくらいですよ、好感持てるの。それ以外は微妙で、態々友人たちが北海道にまで来ることかな?ちょっと無理が無いかな?と思いました。まぁ、最終巻が北海道になった分、出すには荒技が必要になったということだと思いますが。

それと、四季の決断の遅さ。もどかしいとかそういう次元でなくて、ただただ優柔不断。これまで過ごしてきて何を考えてきたの?と。勿論、究極の選択で答えを出すのに窮する気持ちは痛いほど分かるんですが、それにしても引っ張り過ぎて、流石に四季という主人公が嫌いになるレベルでした。

ざっと読み始める前に300ページか、丁度良い文量だなと思って読み始めての247ページでの幕切れにびっくりしました。残りは、次回作の『あした、裸足でこい』の先行掲載。この失われたヒロインをタイムリープしながら、過去を変えて救いに行く感じ、面白そうですね。

p.85の挿絵がえっちだ…。

今回のbest words

僕らは__矛盾するんだ (p.224 矢野四季)

あとがき

積極的な秋玻/春珂の一方で、中々決めきれない四季にモヤモヤ感が溜まったのと、早く過去話来ないかなーということが常に念頭にあって、その辺りなあなあになったのがなんだかなぁという感じでした。まぁ、それでも一つの完結を見れたのは良かったです。

次回作以降も今作のキャラクターが出てきそうなので、そこも期待ですね。

エロマンガ先生9 紗霧の新婚生活 感想

エロマンガ先生9


今回は、エロマンガ先生9巻です。

まずは、よくぞここまで書いていただいたなぁというのが1番。そして、メインヒロインの紗霧としっかり結ばれながらも続いていくのが凄いですね。

あらすじ

「俺と結婚してくれ」

遂に、正宗は紗霧にプロポーズをする。紗霧は満更でもないながらも、付き合って下さいと返答するのだった。

ギクシャクとしながらも新婚生活?が始まった2人は、新たに一緒にお出かけをするという目標が出来る。そして、2人は付き合い始めたことを唯一の保護者である京香に伝えるのだが、その返事は祝福ではなく…。

感想

和泉兄妹の夢が叶いそうなところまで来て、しかも2人はかねてからの願いだった恋仲になることもでき、ハッピーエンド驀進中という感じでした。

紗霧が前々から兄のことを心の中では正宗と呼んでいたというのは甘々エピソードですね。しかも、今回から正宗と普通に呼ぶようになりましたし。

加えて、京香さんによる"自分が2人の両親を殺した"ことの真相まで知ることが出来て、物語の外堀が埋まってきたなぁという感じです。次回以降は、アニメの話や紗霧が頑張って外に出たり、掃苔しに行くんだろうなぁと予想できます。

にしても、和泉家の人死に過ぎですし悲劇の連続ですね…。でも、正宗と紗霧が出会えたことが1番大事なんだよなと。紗霧の母の離婚は前回触れていたように、エロマンガがバレての離婚。ここは、がのラブの牡丹を思い出します。

正宗の母(近藤志保)は、事故死。そして、京香が正宗の父(虎徹)と紗霧母の再婚を懊悩の末に進めた先の新婚旅行で死亡ということみたいで。確かにこれは疫病神かも知らん…。そういう経緯があっての正宗らを祝福できないという事だったという。

不器用さ故に誤解だらけの京香だった訳ですが、和泉兄妹との訣別のシーンで紗霧が家の外に出て京香を呼び止める所は、良かったです。丸く収まったなと。

また、草薙先輩に綾ちゃんが弟子入り事件は、色んなラノベの表紙が出て来て面白かったです。ROOM No.1301は読んでみたいですねぇ。

エロマンガズ・ブートキャンプは時代を感じるじぇ。

今回のbest words

ん。……おかえりなさい…………あなた (p.124 紗霧)

あとがき

甘々と暗めのエピソードと入り混じっていましたが今回も面白かったです。一区切りみたいな感じで、次回はムラマサ表紙で刊行がほぼ1年後になってます。…でも大丈夫!

エルフの大きな願いが気になるところです。

 

エロマンガ先生8 和泉マサムネの休日 感想

エロマンガ先生8


今回は、エロマンガ先生8巻です。

表紙は、ロリ正宗とロリ紗霧。内容としては、短編集のような形でしたが、2人の過去と因縁が明らかになって、関係の進行がありました。

あらすじ

アニメ化に伴って累積する仕事。そして、フラットに仕事が増えていく正宗であったが、エルフやムラマサらの手伝いのお陰で、2日間の休日を手にする。

しかし、久々の休日に正宗はどう過ごせば良いか、また今までどう休みを過ごしていたか疑問に感じるのであった。

感想

今回は、現実の時間軸と過去こんなことがあったよなと思い返す、みたいな形の短編集形式でした。

開幕は、前回の続きで全く寝ようとしない正宗の監視をヒロイン達でしていくけど、結局上手くいかないといった話。京香さんツンデレ妹ですわ。

少し気になったのは、ゲームシナリオの監修を他人に任せちゃって良いの?というところ。正宗の作品を熟知しているムラマサなら齟齬はないんだろうけど。ただ、幻刀の執筆以外に興味ないのに、PS4「幻想妖刀伝」は、原作者完全監修シナリオで〜ってCM流れるシーンは笑いました。

エルフをなでなでするシーンも中々。2階にいながら色々把握している紗霧はやっぱり、各部屋に盗聴器でも仕掛けてそうだなぁ笑。

智恵の話も初出が多くて良かったです。正宗との出会いは、正宗の本が初めて本屋に並んだ時に、挙動不審にしている所を智恵の父に見つかって…と。にしても、古橋秀之作品とかブギーポップでどの話が好き?で通じる人が世の中にいくらいるのか。ブギーポップは僕も今後読んでいくつもりなので、乞うご期待ということで。

それから、智恵が持つ"富士見ファンタジアみたいな巻数の表示がないラノベを並べる能力"は凄い。絶対話が合う同世代いないよ、この本屋娘…笑。

あと、普通科高校の劣等生→ただのバカじゃん!っていう流れは最高ですね。

最後の正宗と紗霧の始まりというか原点の話は重要でした。何となくアニメでここのシーンを観た気がするんだけど、大分シリーズ構成変えてたのかなー?

結局ぜんぶお前だったのかみたいな発言が全てを物語っていて、正宗がラノベを書く原動力になったのが紗霧で、紗霧のプロのイラストレーターへの道も正宗から始まっていて。上手く繋がってますね。

正宗の母と紗霧の父の詳しいことは分かりませんが、父子家庭の正宗と母子家庭の紗霧でどちらも何か欠けていたからこそ通じ合ったのかなと思います。いやまあ、2人共大分ませてますけどね笑。

にしても、正宗はは昔から速筆だったんだなー。

今回のbest words

もう……兄さんって呼ぶの、やめていい? (p.252 紗霧)

あとがき

正宗と紗霧の関係性が兄妹から、恋人に変わりそうな感じがありますがどう続いていくのかな?エルフも黙ってないでしょうし。

正宗の学校の位置がアニメだと和泉家の南側、原作だと北側にあるらしい。拘りがあるのかなぁ。

エロマンガ先生7 アニメで始まる同棲生活 感想

エロマンガ先生7


今回は、エロマンガ先生7巻です。

遂に、和泉兄妹の夢の第一歩となるアニメ化が決定したのもつかの間、様々な苦難に襲われる、そんな回でした。表紙からも正宗の倥偬さが分かる。にしても、毎巻このシリーズでは新キャラが出てて凄い。

あらすじ

アニメ化が決定した正宗は、各方面から祝福と激励を受ける。日々増えていく仕事をこなしていく中で、脚本担当の葵真希奈が仕事を全くしないことで進行に暗雲が立ち籠める。

プロデューサーと共に説得に向かい、何とかやる気を出して貰う事に成功するが…。

「アニメが完成するまで、キミん家で養ってちょ♡」

何と真希奈は、和泉家に潜り込んで来たのだった。

感想

アニメ化した作家ってこんなにも激務なのか…、フィクションだと言ってくれと、そんな気持ちになりましたね。流石に、神楽坂さんとのやり取りは天丼で笑いましたけど。

アニメ化で失敗しても死ぬ訳でもないし、悔しんでリベンジすれば良いみたいなエルフの助言が1番胸に来たかなぁ。普段アレだけど意外と良いこと言うんだよなこの娘。最後に、単純な計算ミスをするのはご愛嬌。

今回は、問題児キャラの葵真希奈に振り回され続けた巻でした。さす真希!さす真希!まさに、堅物な伝説の鍛治師といった風で、普段はポンコツというかクズだけど、本気を出せれば最強という。まさかここで、星屑☆うぃっちメルルの名を聞くことになろうとは。にしてもあのソシャゲ搾取ゲー過ぎる笑。

そして、展開はサブタイトル通りで、真希奈が同居することになって、前回からの流れで京香さんも家族として一旦同居することにして、それに留まらずに終盤にはエルフやムラマサまでやって来て…というハーレム展開になってました。同棲っていうと、俺妹のあやせを思い出しましたね。

何だかんだで兄の体を気遣う紗霧が今回1番尊かったかなー。夢は兄妹にとって手段であって目的でない。今更だけど、「〜もん」とか、言う→ゆう、みたいな口調が可愛いですね。

めぐみはやっぱりファッションビッチだな…。

今回のbest words

勝負を決めるのは、運50パー、努力30パー、頭脳30パー、ひらめき8パーの、合計100パーセント (p.42 エルフ)

あとがき

真希奈の姉は今後出てきますかねー。

そして、紗霧の部屋で暮らすことになった?正宗はどうなることやら。

 

エロマンガ先生6 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由 感想

エロマンガ先生6


今回は、エロマンガ先生6巻です。

副題のエルフ関連の話もありましたが、色々な話が入った巻でした。にしても、エロマンガ先生のアニメ化と、作中の世界妹のアニメ化のタイミングが被るとは凄い。

あらすじ

定期テストやそれに伴う練習により、条件はあるものの、紗霧は部屋から出ることが出来る様になっていた。そんな時、編集から『春の祭典』の話が入り、しかもエロマンガ先生の顔出し企画を勝手に進められていて…。

後輩作家のシドーがスランプに陥る。草薙に合コンのセッティングを頼まれてしまった正宗は、智恵やめぐみに相談し、紗霧に何とか了承を取って開催に漕ぎつけるのだった。

エルフへのホワイトデーのお返しとして要求されていた遊園地デート。しかし、紗霧の許可が下りず、折衷案としてクリスタルパレスでの擬似デートとなり…。

幻想妖刀伝の新刊の原稿を取りに行って欲しいと、神楽坂さんより半ば強引にお願いされた正宗は、成り行きでエルフとエロマンガ先生同行の下、ムラマサの自宅に向かうことに。

感想

今回も面白かったです。1番びっくりしたのはムラマサの本名や普段の様子でした。

まず、エロマンガ先生の素顔公開の件ですが、影武者使っちゃうと後々大変そうだなーと思いましたね。まぁ、アルミみたいに思い切ったことは難しいですし、元凶は神楽坂さんがアクセル踏み切っちゃうとこなんですけど。

代役で選ばれたのが、前回出てきた京香さんでした。もうやめてあげて…という連続でしたが、正宗の今までの苦手意識の解消&家族と認められる為には必要な犠牲だったのかも知れません…。うん、間違いなくMVPの活躍でした。

そして、シドーの件。スランプの原因は、単純に執筆が進まない事に加えて、他人と比べての自己嫌悪と、そして神楽坂さんへの失恋が重なったこと。割と、前2つは普通に起きそうな話ではあるのかなーと思います。

まぁ、この話は何と言ってもロリコンには刺さる内容でした。りゅうおしを読んでる感じ、将棋と姉弟子は抜きで。小学校で出会いを求めるのは間違っているだろうか。そして、やっぱりファンは大事。

エルフの話は、ひたすら乙女なエルフが可愛いかったですね。本当、素直にど直球で正宗に当たってますし、遇しが凄い。確かにエルフルートに入った方が良いのでは…と思わせる根拠が多いような気もする。それでも、正宗は妹ルートを曲げず。和泉兄妹の夢が叶う前に勝負を決めるとは何を意味しているのか、これは次回のお楽しみになりそうです。エミリー神とか、深雪っぽくなるエルフも面白い。

最後に、ムラマサの話。これは新情報が盛り沢山でした。梅園花という本名然り、千葉の片田舎の屋敷に住んでいて、父(麟太郎)が時代小説家であり、パパと呼ぶなどなど。確かに、パパじゃなくて父君って言ってるイメージだった笑。

神楽坂さんのメールや、リレー小説をやっていく中で、大作家のムラマサ父に対して、周りが容赦無く突っ込みを入れていく流れも読んでて面白かったです。ムラマサは、正宗に出会えて良かったなぁと思いました。正宗の今までの小説が、変わり者で天然のムラマサにしか刺さらないという事実が判明する流れも笑えました。

今回のbest words

上遠野浩平です。『ブギーポップ』とか書いてます (p.118 草薙)

あとがき

遂に、和泉兄妹の悲願が叶いそうな展開になってきましたが、上手くいくのかどうか。そして、恋の行方は…。次回は1つ山場となりそうですねー。

エロマンガ先生5 和泉紗霧の初登校 感想

エロマンガ先生5


今回は、エロマンガ先生5巻です。

前回のあとがきの通り、クリスマスにバレンタインデーといったラブコメイベントに加えて、満を辞して和泉兄妹の保護者が登場しました。

あらすじ

和泉家で行われたクリスマスパーティには、エルフ、ムラマサ、めぐみ、智恵、アルミが参加し、エルフのアニメ上映会やプレゼント交換で盛り上がる。バレンタインでは、果たして正宗は妹チョコを貰えるのか。

和泉家に突然現れた、正宗の父の妹であり保護者の和泉京香は、正宗と紗霧に対して定期テストを突き付ける。紗霧の社会復帰への道のりは…。

感想

今回は、とても面白かったです。所々笑えましたし、ヒロインもみんな可愛かった。

内容は大きく分けて、前半のラブコメイベントと後半の京香の襲来でした。新キャラは、エルフと同時期にアニメ化したラノベ作家の草薙リュウキと、正宗らの保護者である京香。

草薙については、アニメ化作家の闇みたいなものを感じさせるキャラとして、エルフと好対照な人物として出てました。天狗になっちゃ駄目なんだなぁ…。

京香については、クーデレラの素質を感じさせますね笑。ラスボス的なキャラと見せかけて、実は良き保護者みたいな。昔の事件については今回語られてないので、そこは今後明かされるかな。正宗に対しては学業と仕事の両立、紗霧に対しては社会復帰、もとい引きこもりの脱却のチェックとして来訪。

結果はどちらも合格で、この事件によって紗霧は兄を好きだと暴露する訳ですが、あくまで『妹として』とのことで、まだまだ物語は続くよと。ゆーてまだ家から出られた訳ではないですしね。でも、友達はここ最近で増えてるのでそこは素直に凄いですよね。

クリスマスパーティの件も良かったですが、特にバレンタインデーに纏わる話はヒロインの可愛さ含めて良かったです。そういや、地味にめぐみとエルフは初対面だったのよね。めぐみはラノベの虜になってるから上手く面々に取り入ってる感じ。

バレンタイン絡みの話では、獅童の好きな編集の神楽坂と、アルミが好きなエルフの好きな人等を正宗が聞くシーンがありましたが、これが面白かったです。

僕、エルフが好きな人の条件に挙げてた、ポケモンのレート1800↑と、栄冠ナイン春夏連覇は条件クリアしてた笑。スマブラロゼッタ使っちゃう笑。

智恵は、チョコの代わりにバレンタインのラノベをプレゼントしてくれるんですが、ストレートにチョコをあげためぐみに、正宗が初めてで嬉しいと返した時の、唇を尖らせる智恵の可愛いこと。それに、義理チョコをあげると、本当に義理チョコになってしまうという発言もまた良きですねー。

因みに、紗霧からのプレゼントは手作りの妹くつしたでした。

今回のbest words

ふふん、バレンタイン当日に、バレンタインを題材にしたライトノベルを読む……ラノベ読みにとって、これ以上の贅沢があるかね? (p.143 智恵)

あとがき

うーんこの作品はヒロイン達が魅力的ですね。それに、ギスギスしないのもまた良いんですよね、こういう所は上手いなと思います。勿論、泥々した恋愛関係も好きですけどね。

紗霧の社会復帰は世間的に見れば小さいですが、紗霧にとっては大きな一歩だったと思います。頑丈に育ってくりゃれ。

エロマンガ先生4 エロマンガ先生VSエロマンガ先生G 感想

エロマンガ先生4

今回は、エロマンガ先生4巻です。

正宗がエルフ、そしてムラマサと戦った2、3巻を経て4巻では紗霧の方が当事者となる展開になりました。そして、エロマンガ先生誕生秘話も…。

あらすじ

紗霧に対し、エロマンガ先生の偽物と宣うエロマンガ先生グレート。なんと、エロマンガ先生に初代がいたらしく…。

エルフに連れられて正宗と紗霧が出会ったのは、エルフのイラストレーターであるアメリア・アルメリア(アルミ)であった。アルミは、紗霧にとっての姉弟子だと明かし、エロマンガ先生の名をかけて、マスク剥ぎデスマッチが行われることに。

感想

今回の新キャラは、エルフのイラストレーターであるアルミ。エルフの年齢に近い?少女で、紗霧のライバル的立ち位置として登場しました。しかも、紗霧と同じ師を持つ、というか、その師匠こそが初代エロマンガ先生であり、そして紗霧の母のようです。

確かに、紗霧にえっちな服を買い与えていたという伏線はありましたけれど笑。なので、エロマンガ先生というPNは、紗霧が付けたものではなく、イコール紗霧はえっちではないという論法みたいですね。

初回は完敗した紗霧でしたが、正宗に抱きつくことで、一応奥義を修得してデスマッチで勝利、けれども素顔を公開したアルミが逆に人気に火がついて、配信で圧倒的に差をつけられるという結果に。

それでも、このデスマッチのお陰で正宗の小説は重版がかかるようになって、コミカライズも決定。2人の物語を穢されると思った紗霧は反対するも、適任なアルミに任せることで万事解決という。紗霧に良き競争相手が出来たなという感じですね。

面白いのが、事件の影にはやっぱりエルフということで笑、アルミの敵対の理由が初代云々よりも、エルフがエロマンガ先生に傾倒した2巻の件が発端になっていたことです。しかも、エルフ本人は寧ろ和泉兄妹をピンチに陥れて、成長を促そうとしていたと開き直るもんですから、肝が強いというか何というか。

あとは、紗霧母も「そんな名前の人は知りません!」って言ってたっぽいですね笑。蛙の子は蛙ですかね。

謎の正宗のきんぴらごぼう推しは何だろうなー。

今回のbest words

エロマンガ光線だ! (p.29)

あとがき

今回は順風満帆な回でした。正宗は遂に智恵に褒められてましたし、エロマンガ先生にとっても、良い成長の機会で、しかもライバルも出て来た訳ですし。

紗霧の誕生日(12/10)祝いもありましたが、次回はクリスマスにかかってきそうですね!

エロマンガ先生3 妹と妖精の島 感想

エロマンガ先生3


今回は、エロマンガ先生3巻です。

2巻の後どういう展開になるのかなーと思っていましたが、3巻は水着回でした。そして、ヒロインたちの秘密がいくつか明かされもしました。

あらすじ

ラノベ天下一武闘会が無事終わった後、参加者であった獅童国光から打ち上げの誘いがかかる。

その流れで、今度はムラマサ、エルフ、シドーの4人で、取材&執筆合宿の名目でエルフの別荘へ行くことに。紗霧を留守させることに罪悪感と寂しさを感じる正宗であったが、紗霧は快く兄を送り出すのだった。

感想

1、2巻と比べると物語のテンポが遅めというか、本筋から離れた感じである意味、短編っぽい内容だったように思います。

面白かったのは、度重なる不運によって、正宗がシドーにホモ疑惑を持たれて中々それを払拭出来ないシーンが続いたところですね笑。

今回の新キャラはエルフの兄クリスでした。編集者で常識人っぽいので、燥ぐエルフのストッパーみたいな感じ。途中で、エルフと正宗が付き合っていると誤解していることが分かる。反対派ではなさそうです。これが、小悪魔ティーリのルシオンみたいな奴だったら、物語の収集がつかなかっただろうな…笑。

一応、シドーは前回名前だけは出ていましたが、とりあえず大学生作家で、お菓子系の小説を書き、夢は自分のキャラが載ったお菓子が販売されること。一応常識人だけど、すぐ酔うところが弱点。

そして、何と言ってもエルフとムラマサの情報が色々更新されましたね。

エルフの本名については、エミリー。別荘を持っているくらいだから裕福なんでしょうが、父は他界しているようです。実は料理も上手かったりハイスペックなんですが、短所も多いのが玉に瑕です。それでも、テンプレのサンオイルを塗るシーンや告白風のシーン等、やはり魅力的なキャラしてました。

ムラマサについては、右手の指の包帯の理由。これは、デザイン的な問題でやってると思いきや、締切の為に自分の爪を剥いでいたというホラーな理由でした、怖ぇ…。そして、着痩せするタイプ。

伏見さんと言えば、ファンレターを大事にされているのがいつもあとがきから伝わってきますが、そのことが本編でも使われていました。読者としても、感想を書いて作者さんに返すことも大事なんだなーと思いましたね。

個人的には、エルフがヒロインとしてリードしてますが、紗霧も徐々に引きこもり脱却に向けて成長してますし、正宗におかえりを言う健気さはポイント高かったです。

あとがき

次回は、エロマンガ先生の敵?が登場するようです。妹小説の1巻が出て、どういう展開になっていくのか。

今日も遊びまくりましょう♡

エロマンガ先生2 妹と世界で一番面白い小説 感想

エロマンガ先生2


今回は、エロマンガ先生2巻です。

表紙はエルフなんですが、新キャラの千寿ムラマサが登場しました。

あらすじ

妹小説にシフトした正宗は、紗霧のイラストの力を借りながら着実に執筆を進めていく。そんな時に、エロマンガ先生は実物を見ないと絵を書けないとのことで、エルフやめぐみを巻き込みながら、企画書も練っていく。

いざ出版社への持ち込みを決意した正宗は、編集者に会うも、またしてもムラマサ先生に出版枠を取られたという非情な宣告を受けるのだった。

しかし、天下一武闘会という短編小説の読者投票によって出版のチャンスが到来。そこで、またもやムラマサの邪魔が入り…。

感想

今回もとても面白かったです。早く次読みたくなる感覚が本当に大事だなぁと感じます。また、エルフのキャラがウザいというより、丁度良いというか寧ろ可愛く感じてきました笑。

2巻のメインは、新キャラのムラマサの登場でした。正宗<エルフ<<<<ムラマサという、とんでもない差がある作家であり、先輩であり年齢的には正宗より若いという。大和撫子然としながらも、始めは敵対的。1000万部越えの作者でありながら、印税や名声には無頓着で、只管自分の面白いを追求する孤高の小説家。

実は正宗の大ファンで、正宗の邪魔をする理由が正宗のバトルものが好きなのに、別のジャンルに行こうとしているからというもの(エルフは正宗の作品をつまらないと一蹴していましたが…)。そして、正宗が紗霧にしたように、正宗に対して、ラブレター紛いの小説を執筆。断られ方も一緒なのが面白いですね。

結局、天下一武闘会はムラマサの失格の繰り上げで正宗が勝利。ラストで『世界で一番可愛い妹』というタイトルを持ってくる演出が鳥肌立ちました。

しかも、紗霧も今回息絶え絶えになりながら自分の部屋から出てきてましたし、何かジーンとくるものがありましたね。にしても、エルフと紗霧の関係性が、桐乃と黒猫を見ているかのようで微笑ましい。

それから、めぐみんラノベの沼に嵌めようとする智恵も面白かったです。Hyper Hybrid Organizationは持ってるので、読んでみたいですね。高畑さん作品は、まだタイム・リープしか読めてない…。

エルフのパンツ見せの挿絵がエロ可愛いすぎる件について。

あとがき

次回がどういう展開になっていくのか読めないですが、1巻2巻とめちゃくちゃ面白いので楽しみですねー。タイトルのせいで手に取りづらいとかだったら本当勿体ないですよ!

エロマンガ先生 妹と開かずの間 感想

エロマンガ先生 妹と開かずの間


今回は、エロマンガ先生1巻です。

俺妹の伏見つかささんの新作ですね。一応、俺妹は13巻までは読んでいて、好きな作品だったので気にはなっていたのですが、今月にエロマンガ先生の最終巻が出るとのことで、読むなら今だなと思って今回読み始めました。

あらすじ

高校1年生の和泉正宗は、新人賞を獲得してから細々とラノベ作家をしていた。正宗には、中学1年の義妹である紗霧がおり、訳あって2人で暮らしている。

紗霧は、自分の部屋に引きこもっていて学校も不登校なのだが、ひょんなことから紗霧の正体が正宗の書くラノベイラストレーター、エロマンガ先生である事が発覚し…。

感想

めっちゃ面白かったです。俺妹を読んでいた時のドタバタ感とかテンポの良さと面白さを思い出しました。ラブコメってのはこうじゃなきゃな、と。

まず、出て来るキャラがみんな濃いですよね笑。山田エルフは、中2でありながら正宗を優に越える人気ラノベ作家で厨二病で高飛車、神野めぐみは、紗霧を学校に連れて来ようとする陽キャ委員長ですが、おちん○んとか普通に言っちゃうという笑。

1巻の内容としては、エルフが偶々隣に越してきて、エロマンガ先生を懸けて小説バトルをしていく中で、すれ違いもありながら正宗と紗霧の仲が深まっていくという感じ。そして、正宗にエロマンガ先生と共にアニメ化を目指すという目標が出来ると。

にしても、思っていた以上に正宗がシスコンというか、妹ラブなのが笑えます。思い返すと、俺妹の京介に重なる部分もありますね、妹に振り回されながら奮闘するとことか、開けた扉にぶつけられるとことか笑。

あとがき

紗霧が言った"今回も"の意味や、紗霧が引きこもりになった経緯や、両親のことなども気にはなりますが、正直そういう事情抜きにして楽しめました。

本当、キャラ同士の掛け合いが最高でした。

正宗が速筆だったのは知らなかったなぁ。それと、エロマンガ先生のネーミングを島から取ってるってのは本当なんでしょうか…。